このページは「平均年収」の統計ではなく、いま実際に掲載されている求人の提示額を実査した定点観測データです。今この職種に応募したら、求人票にどんな数字が並んでいるかが分かります。
月給下限の中央値21.5万円95%信頼区間 21.3万円〜21.6万円(n=8343)
求人の中央50%が収まる帯19万円〜25万円上下25%ずつを除いた「よくある帯」
現実的な期待値の目安24万円各求人のレンジ中央の中央値
この数字が指しているもの
上の数字は手当を含んだ総額提示(基本給+毎月定額で支払われる手当+固定残業代)の求人だけを集計した値です(調理師の求人票では、月給欄の6割強に基本給以外の何かが含まれています)。 同じ職種でもその求人票の内訳に書かれている基本給で出している求人は水準が異なり、月給下限の中央値は19.5万円(n=8343・主系列と同じ8,343件すべての内訳。独立した別の求人群ではなく、同じ求人の内訳です)。 表記の違う求人どうしを同じ土俵で比べないでください。
提示額と基本給の対応比較(8,343件・同じ求人どうし)※差は月2.0万円で、実査職種の中では大きいほうです| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 求人票に出ている提示額(定額手当・固定残業代込み) | 8343件 | 21.5万円 |
| その内訳にある基本給 | 8343件 | 19.5万円 |
働く場所別(提示額の月給下限)※この職種でいちばん大きく効いている軸です| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 飲食店・レストラン | 2038件 | 24.1万円 |
| 社員食堂・寮 | 240件 | 23.4万円 |
| ホテル・旅館・宴会 | 1050件 | 23万円 |
| 食品製造・惣菜工場 | 143件 | 23万円 |
| その他・区分不明 | 576件 | 22万円 |
| 学校給食・給食センター | 434件 | 21.5万円 |
| 保育園・こども園 | 538件 | 20.7万円 |
| 介護・福祉施設 | 1685件 | 19.8万円 |
| 病院・医療機関 | 1639件 | 19.7万円 |
同じ働く場所別を「内訳にある基本給」で見ると ※順位は変わらず、差はむしろ開きます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 飲食店・レストラン | 2038件 | 21万円 |
| 社員食堂・寮 | 240件 | 21万円 |
| 食品製造・惣菜工場 | 143件 | 20.4万円 |
| 学校給食・給食センター | 434件 | 20.4万円 |
| ホテル・旅館・宴会 | 1050件 | 20.3万円 |
| その他・区分不明 | 576件 | 20万円 |
| 保育園・こども園 | 538件 | 18.2万円 |
| 介護・福祉施設 | 1685件 | 18万円 |
| 病院・医療機関 | 1639件 | 17.2万円 |
同じ働く場所別を「月給レンジの上限額」で見ると| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 飲食店・レストランの上限額 | 2038件 | 30万円 |
| ホテル・旅館・宴会の上限額 | 1050件 | 30万円 |
| 社員食堂・寮の上限額 | 240件 | 29万円 |
| 食品製造・惣菜工場の上限額 | 143件 | 28.5万円 |
| その他・区分不明の上限額 | 576件 | 26.5万円 |
| 学校給食・給食センターの上限額 | 434件 | 25万円 |
| 保育園・こども園の上限額 | 538件 | 24万円 |
| 病院・医療機関の上限額 | 1639件 | 23.3万円 |
| 介護・福祉施設の上限額 | 1685件 | 23.1万円 |
調理師免許の要否(提示額の月給下限)※全体で見ると差はほぼありません。下の3つの表が理由です| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 調理師免許が必須 | 2725件 | 22万円 |
| 調理師免許の記載なし | 3698件 | 21.5万円 |
| 調理師免許はあれば尚可 | 1920件 | 20.7万円 |
同じ分け方を「病院・医療機関」だけで見ると ※働く場所を揃えると免許の差が現れます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 調理師免許が必須 | 837件 | 21万円 |
| 調理師免許はあれば尚可 | 314件 | 18.7万円 |
| 調理師免許の記載なし | 488件 | 18.7万円 |
同じ分け方を「介護・福祉施設」だけで見ると| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 調理師免許が必須 | 591件 | 22万円 |
| 調理師免許はあれば尚可 | 479件 | 19万円 |
| 調理師免許の記載なし | 615件 | 19万円 |
同じ分け方を「飲食店・レストラン」だけで見ると ※こちらでは免許の差は確認できません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 調理師免許が必須 | 193件 | 24.6万円 |
| 調理師免許はあれば尚可 | 357件 | 24.1万円 |
| 調理師免許の記載なし | 1488件 | 24万円 |
必要な経験別(提示額の月給下限)※免許より確実に効いている要件です| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 実務経験が必須 | 1792件 | 23.6万円 |
| 経験があれば尚可 | 2735件 | 21万円 |
| 経験不問 | 3816件 | 20.5万円 |
同じ経験要件を「内訳にある基本給」で見ると ※差は残ります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 実務経験が必須 | 1792件 | 21万円 |
| 経験があれば尚可 | 2735件 | 19.2万円 |
| 経験不問 | 3816件 | 18.7万円 |
同じ経験要件を「月給レンジの上限額」で見ると ※下限より差が開きます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 実務経験が必須の求人の上限額 | 1792件 | 29.5万円 |
| 経験があれば尚可の求人の上限額 | 2735件 | 26万円 |
| 経験不問の求人の上限額 | 3816件 | 25万円 |
給食受託(請負)か直営か(提示額の月給下限)※病院・介護・学校給食を見るときの分かれ目です| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 請負(給食受託など) | 1795件 | 22万円 |
| 請負ではない(直営など) | 6548件 | 21万円 |
同じ分け方を「病院・介護施設の求人」だけに絞ると ※差が3.0万円に開きます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 請負(給食受託など) | 982件 | 22万円 |
| 請負ではない(直営など) | 2342件 | 19万円 |
地域ブロック別(提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 1518件 | 23.9万円 |
| 関西・東海 | 2037件 | 22.3万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 1290件 | 21万円 |
| 北海道・東北 | 1093件 | 20万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 2405件 | 20万円 |
同じ地域ブロックを「内訳にある基本給」で見ると ※提示額では並んでいた下位2ブロックが分かれます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 1518件 | 21万円 |
| 関西・東海 | 2037件 | 20.2万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 1290件 | 19.4万円 |
| 北海道・東北 | 1093件 | 18.2万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 2405件 | 18万円 |
同じ地域ブロックを「月給レンジの上限額」で見ると| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の上限額 | 1518件 | 28万円 |
| 関西・東海の上限額 | 2037件 | 27.4万円 |
| 甲信越・北陸・北関東の上限額 | 1290件 | 26.2万円 |
| 北海道・東北の上限額 | 1093件 | 25万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄の上限額 | 2405件 | 23.9万円 |
月給欄への上乗せの種類(提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 固定残業代あり | 1763件 | 25万円 |
| 提示額=基本給(上乗せなし) | 3071件 | 21.5万円 |
| 定額手当あり(固定残業代なし) | 3509件 | 20万円 |
同じ分け方を「内訳にある基本給」で見ると ※定額手当のある求人は基本給が4.3万円低くなります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 提示額=基本給(上乗せなし) | 3071件 | 21.5万円 |
| 固定残業代あり | 1763件 | 20万円 |
| 定額手当あり(固定残業代なし) | 3509件 | 17.2万円 |
勤務時間帯別(提示額の月給下限)※早朝始業の求人が最も低く出ます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 夜間勤務あり(22時以降まで) | 829件 | 25万円 |
| 早朝と夜間の両方あり | 101件 | 23万円 |
| 日中のみ | 3839件 | 22.1万円 |
| 早朝勤務あり(6時台までに始業) | 3574件 | 20万円 |
就業場所の従業員数別(提示額の月給下限)※大きい事業所ほど入口の月給は下がります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 就業場所19人以下 | 3882件 | 23万円 |
| 就業場所20〜49人 | 1997件 | 21.8万円 |
| 就業場所50〜99人 | 1140件 | 20万円 |
| 就業場所100人以上 | 1324件 | 19.5万円 |
年間休日数別(提示額の月給下限)※休みが少ない求人のほうが高く出ますが、下の注記のとおり働く場所の差です| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 年間休日105日未満 | 1535件 | 22.7万円 |
| 年間休日105〜119日 | 5166件 | 21.4万円 |
| 年間休日120日以上 | 1642件 | 21万円 |
実査で見えたこと
- 「調理師免許を取ると給料が上がるか」は、全体の数字だけ見ると答えが出ません。免許必須の2,725件は22.0万円、免許の記載がない3,698件は21.5万円で、差は0.50万円・信頼区間0.00〜0.80万円と0に接します。内訳の基本給で見ると19.6万円対19.5万円(差0.09万円・信頼区間−0.20〜0.40万円)、月給レンジの上限額でも26.0万円対26.0万円で、どちらも0をまたぎます。ところが働く場所を揃えると答えが変わります。病院では免許必須21.0万円対記載なし18.7万円(差2.30万円・信頼区間1.91〜2.50万円)、介護施設では22.0万円対19.0万円(差2.97万円・信頼区間2.42〜3.10万円)、ホテル・旅館では24.8万円対22.4万円(差2.44万円・信頼区間1.00〜3.00万円)、保育園でも1.40万円(信頼区間0.55〜2.31万円)と、いずれも免許必須のほうが高く出ます。全体で差が消えるのは構成の違いのためで、免許必須の求人は病院31%・介護22%と月給の低い現場に集中し、免許の記載がない求人は40%が飲食店(この職種でいちばん月給が高い区分)だからです。逆に飲食店の中だけで比べると0.58万円・信頼区間−0.65〜1.00万円で差は確認できず、免許が効くのは給食・福祉の現場、効かないのは飲食店、という分かれ方をしていました。
- この職種でいちばん月給を動かしていたのは、資格でも経験でもなく「どこの厨房か」でした。飲食店・レストランの2,038件は24.1万円、病院の1,639件は19.7万円で、差は4.32万円(信頼区間4.04〜4.87万円)です。これは5つの地域ブロックすべてで同じ向きで、首都圏+5.40万円・関西東海+3.61万円・甲信越北陸北関東+4.69万円・中国四国九州+4.50万円・北海道東北+3.56万円と、どれも信頼区間が0をまたぎません。内訳の基本給で見ても21.0万円対17.2万円(差3.80万円・信頼区間3.30〜4.00万円)と残り、月給レンジの上限額では30.0万円対23.3万円(差6.68万円・信頼区間6.34〜7.00万円)とさらに開きます。ただし飲食店が高いぶん、条件も違います。年間休日の中央値は飲食店105日に対し病院113日・学校給食121日、22時以降まで及ぶ勤務の割合は飲食店34%に対し病院0%、固定残業代の記載がある割合は飲食店40%に対し病院8%(全体21.1%)でした。月給の差はそのまま持ち帰れる差ではありません。
- 病院・介護施設の厨房では、直営か給食受託(請負)かで月給が3.0万円違いました。病院・介護の3,324件を分けると、給食受託会社の求人982件は22.0万円、直営など2,342件は19.0万円です。施設区分ごとに見ても病院で22.0万円対18.8万円(差3.25万円・信頼区間3.06〜3.35万円)、介護施設で23.0万円対19.2万円(差3.80万円・信頼区間2.98〜3.94万円)と、どちらも信頼区間が0をまたぎません。全体では請負22.0万円対直営など21.0万円(差1.00万円・信頼区間0.84〜1.36万円)と差が小さく見えますが、これは請負求人の33%が病院・22%が介護・20%が学校給食と、もともと月給の低い現場に偏っているためで、現場を揃えると差が広がります。一方で月給レンジの上限額は26.0万円対26.0万円(差の信頼区間−0.35〜0.22万円)で変わらず、レンジ幅の中央値も請負3.0万円に対し直営など4.2万円と、天井のほうは請負が高いわけではありませんでした。年間休日の中央値は請負115日・直営など107日です。学校給食に限ると21.9万円対21.0万円・信頼区間−0.45〜2.00万円で差は確認できませんでした。
- 月給欄に何が含まれているかで、内訳の基本給が大きく変わります。8,343件のうち提示額と基本給が1円単位で同額なのは3,117件(37.4%)にとどまり、3,453件(41.4%)は基本給が提示額の9割を切り、720件(8.6%)は7割も切ります。基本給比率の中央値は94.4%、最も差の大きい求人は提示30.0万円に対し基本給5.0万円(16.7%)で、差の25.0万円はすべて定額手当でした。上乗せの種類を分けると効き方が違います。固定残業代のある1,763件は提示額が25.0万円と上乗せなし21.5万円より3.50万円高い一方、基本給は20.0万円で1.50万円低くなります(信頼区間−2.05〜−1.10万円)。定額手当のみの3,509件はさらに極端で、提示額が20.0万円と上乗せなしより1.50万円低いうえに、基本給は17.2万円と4.30万円低くなります(信頼区間−4.84〜−3.80万円)。この基本給のマイナスは働く場所を揃えても消えず、件数が30件以上ある8区分すべてで信頼区間が0をまたぎませんでした(病院−4.34万円、保育園−4.10万円、学校給食−3.50万円、社員食堂−3.00万円、介護−2.87万円、飲食店−2.70万円、ホテル−1.89万円、その他−3.00万円)。定額手当の金額の中央値は0.80万円しかないので、手当のぶんだけ基本給が下がっているのではなく、基本給を低く置いたうえで手当を積む給与設計そのものが、病院・介護・保育の厨房に集中していることになります。
- 早朝始業の求人が最も月給が低いという、直感と逆の結果になりました。6時台までに始業する3,574件は20.0万円で、日中のみの3,839件の22.1万円より2.10万円低くなります(信頼区間−2.50〜−2.00万円)。逆に22時以降まで及ぶ829件は25.0万円で最も高い区分です。早朝勤務の36%が病院・35%が介護施設と、もともと月給の低い現場に集中していることが主因ですが、働く場所を揃えても消えません。病院の中だけで早朝19.5万円対日中21.0万円(差−1.53万円・信頼区間−2.02〜−0.93万円)、介護施設の中だけで19.5万円対21.4万円(差−1.94万円・信頼区間−2.60〜−1.42万円)です。ただし全区分で同じ向きではなく、学校給食では早朝22.0万円対日中21.0万円(差+1.00万円・信頼区間0.30〜2.00万円)と逆になり、飲食店では差が確認できませんでした(信頼区間−1.67〜0.11万円)。求人票の早朝始業は、朝食の提供や給食の仕込みという業務の性質を表しているだけで、早朝手当が月給欄に乗っていることを意味しません(夜勤手当と同じく、a+b+c の外側で支払われます)。
この職種の求人票の読み方
調理職の求人票は、月給欄の数字そのものより「どこの厨房か」「月給欄に何が入っているか」で読み方が変わります。8,343件の実査から見えた確認の順番は次の通りです。
- いちばん先に、働く場所を確かめる。この職種では月給を最も大きく動かしているのが施設区分です。飲食店・レストラン24.1万円、ホテル・旅館23.0万円に対し、介護・福祉施設19.8万円、病院19.7万円で、差は4.3万円あります。同じ「調理師」の求人票でも、厨房の種類が違えば別の相場だと考えたほうが実態に合います。なお溶接工やドライバーのように「一覧の月額換算に日給求人が紛れる」問題は、この職種では小さめです。走査した正社員求人13,852件のうち月給制が13,434件(97.0%)で、日給185件・時給109件・年俸制116件にとどまりました。
- 調理師免許の欄と、働く場所を必ずセットで見る。免許が月給に効くかどうかは現場によって違います。病院では免許必須21.0万円に対し記載なし18.7万円、介護施設では22.0万円対19.0万円と2〜3万円の差が付く一方、飲食店では24.6万円対24.0万円で差が確認できませんでした。免許が必須の求人のうち月給欄に資格手当が立っているのは612件(22.5%)で、その金額の中央値は月5,000円です。免許を取れば一律に上がるのではなく、給食・福祉の現場では採用の条件そのものになり、飲食店では実務経験のほうが見られている、という違いがあります。
- 月給欄の内訳を開いて、基本給との差を見る。提示額と基本給が同額なのは37.4%にとどまり、41.4%は基本給が提示額の9割未満、8.6%は7割未満です。実査した中で最も差が大きい求人は提示30.0万円に対し基本給5.0万円でした。賞与や退職金が基本給を基準に決まる会社では、この違いは年間の受取額に大きく効きます。とくに病院・介護・保育園の厨房は「基本給を低く置いて手当を積む」設計が多く、定額手当のある求人の基本給は、上乗せのない求人より4.3万円低くなります。
- 上乗せが「固定残業代」なのか「定額手当」なのかを区別する。意味がまったく違います。固定残業代のある1,763件(21.1%)は、あらかじめ何時間分の残業が月給に含まれているかが書かれており、時間数が読めた1,691件の中央値は26.5時間、402件(23.8%)は40時間以上、最長は78時間でした。金額の中央値は月4.4万円です。一方の定額手当(3,509件)は残業とは無関係で、金額の中央値は月8,000円、名称は資格手当・職務手当・食事手当・処遇改善手当などです。固定残業代の時間数は、求人票の「固定残業代に関する特記事項」に自由文で書かれているので、そこまで開いて確認してください。
- 病院・介護・学校給食の求人は、直営か給食受託かを見る。求人票の「派遣・請負等」欄が「請負」になっていれば、その厨房を受託している会社の求人です。病院・介護施設で比べると請負22.0万円に対し直営など19.0万円で、月給は請負のほうが3.0万円高く出ます。ただし月給レンジの上限額は26.0万円で変わらず、レンジ幅の中央値は請負3.0万円・直営など4.2万円と、伸びしろのほうは請負が広いわけではありません。年間休日は請負115日・直営など107日です。
- 始業時刻の早さを「手当が付く」と読み替えない。6時台までに始業する求人は3,574件と全体の43%を占めますが、月給の中央値は20.0万円で、日中のみの22.1万円より低く出ます。病院・介護施設の中だけで比べても同じ向きです。朝食の提供や給食の仕込みのために早い始業になっているだけで、早朝手当や夜勤手当は月給欄(基本給+定額手当+固定残業代)の外側で支払われるため、求人票の月給を見比べても手当の多寡は分かりません。
- 未経験可の求人は、上限額のほうを見る。経験不問の3,816件は月給下限20.5万円ですが、レンジ上限の中央値は25.0万円です。実務経験が必須の求人は下限23.6万円・上限29.5万円なので、入口の差3.1万円に対して天井の差は4.5万円あります。未経験から入る場合、入口の月給よりも、その求人がどこまで上がる設計になっているかを見たほうが判断材料になります。
この調査の限界(お読みください)
- 媒体は公的職業紹介1つだけです。事務・看護師・保育士・整備士・電気工事士・工場・溶接工回と同じ設計で、地域ごとに媒体が変わると地域差ではなく媒体差を測ってしまうため、媒体構成を揃えることを優先しています。その結果この数字は公的職業紹介に出ている求人層の相場であり、そこに載らない求人(民間媒体にしか出ない求人や高年収帯の求人)は含まれていません。媒体差そのものは評価できていません。
- 全国47都道府県の検索結果を全ページ巡回し、正社員求人13,852件の求人票を取得したうえで、賃金形態が月給であること・職種が調理であることを求人票側で確認して絞り、名寄せ後に8,343件が残りました。抽出ではなく全数取得です。並び順は既定の新着順のままなので、直近に受理された求人にやや寄ります。
- 重複排除は「事業所名+提示額+基本給+定額手当+固定残業代+産業分類」の署名で行い、名寄せが済んだ時点で事業所名を破棄しています。同じ法人が支店ごとに別の事業所名で出している求人は、給与が同じでも別件として残ります。名寄せを都道府県の内側だけで行った版(9,152件)でも地域ブロックの順位は変わりませんでした(首都圏24.0万/関西・東海22.7万/甲信越・北陸・北関東21.4万/北海道・東北20.0万/中国・四国・九州・沖縄20.0万)。
- 「請負」の求人(1,795件)を除外していません。調理職では病院・介護施設・学校給食の厨房を給食受託会社が請け負う形が一般的で、働く人はその受託会社の正社員だからです。除外すると病院・介護・学校給食の相場が直営分だけの数字になります。派遣求人は除外しています。
- 働く場所の区分は、求人票の産業分類を土台に、職種名と仕事内容の施設語(病院/デイサービス/保育園/学校給食…)で補って機械判定しています。法人全体を説明する「事業内容」欄は使っていません(複数の事業を持つ法人の求人がすべて先頭の判定にさらわれるため)。それでも判定しきれなかった576件(6.9%)は「その他・区分不明」に置いています。
- 夜間・早朝の判定は就業時間欄の時刻から機械的に付けたもの(6時台までの始業=早朝、22時以降または日をまたぐ終業=夜間)で、実際に夜勤手当が付くかどうかとは別です。なお夜勤手当は月給欄(a+b+c)の外側にあるため、この分け方で提示額を比べても手当の多寡は測れません。
- 年間休日数別の表で「休みが少ない求人のほうが月給が高い」ように見えるのは、働く場所の構成の差です。年間休日の中央値は飲食店105日・介護施設108日・病院113日・学校給食121日で、月給の高い飲食店ほど休みが少なくなっています。休みの少なさが月給に反映されているわけではありません。
- 月給レンジの下限のみを集計しているため、この数字から年収を比較することはできません。賞与の有無は求人票に記載があった7,304件(87.5%)が「あり」ですが、金額の分布までは集計していません。
- 就業場所の住所から都道府県が読めなかった51件(0.6%)は、検索に使った都道府県を代入しています。『市内各現場』のように現場を指す書き方の求人です。
- 固定残業代の想定時間数は「固定残業代に関する特記事項」の自由文から機械抽出しており、範囲で書かれている場合は下限を採っています。固定残業代ありの1,763件のうち72件は特記事項が『求人に関する特記事項参照』となっていて時間数を取れませんでした。
実査方法: 複数の求人検索サイトで公開されている調理師・調理スタッフの正社員求人8,343件(全国47都道府県・重複排除後)の月給表記を、地域5ブロックに分けて実査(2026-09-13時点)。媒体は全ブロックで採取条件を揃えるため公的職業紹介1つに固定し、47都道府県の検索結果を全ページ送って求人票13,852件を取得、金額と分類を同一のプログラムで機械抽出。給与表記を『手当込みの総額提示』と『基本給のみ提示』に分けて集計し、中央値の95%信頼区間はブートストラップ法(20,000回)で算出/数値は実査時点の集計であり、個別の求人・企業を示すものではありません。/公表値は中央値の信頼区間が支持する精度に合わせ、1,000円単位に丸めています。
給与の数字だけでなく「職場のリアル」も確かめてから応募したい方へ。リクプルは働く人のインタビューと募集要項をセットで掲載しています。
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