このページは「平均年収」の統計ではなく、いま実際に掲載されている求人の提示額を実査した定点観測データです。今この職種に応募したら、求人票にどんな数字が並んでいるかが分かります。
月給下限の中央値25万円95%信頼区間 24万円〜26万円(n=136)
求人の中央50%が収まる帯21.5万円〜28万円上下25%ずつを除いた「よくある帯」
現実的な期待値の目安27.5万円各求人のレンジ中央の中央値
この数字が指しているもの
上の数字は手当を含んだ総額提示(基本給+毎月定額で支払われる手当)の求人だけを集計した値です(トラックドライバーの求人票では、月給欄の6割に運行手当・走行距離手当などが積まれています)。 同じ職種でもその求人票の内訳に書かれている基本給で出している求人は水準が異なり、月給下限の中央値は18.5万円(n=136・主系列と同じ136件すべての内訳。独立した別の求人群ではなく、同じ求人の内訳です)。 表記の違う求人どうしを同じ土俵で比べないでください。
提示額と基本給の対応比較(136件・同じ求人どうし)※実査職種で最も離れています| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 求人票に出ている提示額(定額手当・固定残業代込み) | 136件 | 25万円 |
| その内訳にある基本給 | 136件 | 18.5万円 |
同じ対応比較を月給欄の作りで分けると ※手当を積む求人で大きく離れます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 定額手当も固定残業代もなし・提示額(136件中48件) | 48件 | 25万円 |
| 定額手当も固定残業代もなし・その内訳の基本給 | 48件 | 25万円 |
| 定額手当あり・提示額(136件中66件) | 66件 | 24万円 |
| 定額手当あり・その内訳の基本給 | 66件 | 16.5万円 |
| 固定残業代あり・提示額(136件中22件) | 22件 | 27万円 |
| 固定残業代あり・その内訳の基本給 | 22件 | 19万円 |
運ぶ距離・荷の種類別(総額提示の月給下限)※この職種でいちばん大きく効いています| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 長距離(県外・泊まりを伴う) | 36件 | 28万円 |
| 宅配・小口配送 | 5件 | 27万円 |
| ダンプ・建設資材・生コン | 19件 | 25万円 |
| 近距離・ルート配送(地場) | 67件 | 23万円 |
| タンクローリー・特殊車両 | 5件 | 21.5万円 |
同じ区分を「内訳にある基本給」で見ると(長距離36件・近距離67件)※順位が逆転します| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 近距離・ルート配送の基本給 | 67件 | 19.5万円 |
| 長距離の基本給 | 36件 | 17.5万円 |
| (参考)近距離の提示額と基本給の差額 | 67件 | 2万円 |
| (参考)長距離の提示額と基本給の差額 | 36件 | 12万円 |
大型免許が必須の68件だけに絞って距離を比べ直すと ※免許を揃えても差は残ります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 長距離 | 28件 | 29.5万円 |
| ダンプ・建設資材・生コン | 11件 | 26万円 |
| 近距離・ルート配送 | 23件 | 24万円 |
| タンクローリー・特殊車両 | 5件 | 21.5万円 |
必要な免許(車格)別・総額提示の月給下限 ※信頼区間は重なります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 大型自動車免許が必須 | 68件 | 26万円 |
| 普通免許のみで応募できる | 18件 | 24万円 |
| 中型・準中型が必須 | 48件 | 23.5万円 |
| 免許の必須指定なし(参考値) | 2件 | 28.5万円 |
同じ車格を「内訳にある基本給」で見ると ※大型が最下位に入れ替わります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 普通免許のみで応募できる | 18件 | 19万円 |
| 中型・準中型が必須 | 48件 | 19万円 |
| 大型自動車免許が必須 | 68件 | 18万円 |
| (参考)免許の必須指定なし | 2件 | 27万円 |
同じ車格を「月給レンジの上限額」で見ると ※下限より差が開きます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 大型自動車免許が必須の求人の上限額 | 68件 | 35万円 |
| 普通免許のみで応募できる求人の上限額 | 18件 | 29.5万円 |
| 中型・準中型が必須の求人の上限額 | 48件 | 28万円 |
地域ブロック別(総額提示の月給下限)※5ブロックすべて信頼区間が重なります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 関西・東海 | 27件 | 26.5万円 |
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 26件 | 25.5万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 27件 | 25万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 28件 | 25万円 |
| 北海道・東北 | 28件 | 23.5万円 |
件数の多い「近距離・ルート配送」67件だけに絞って地域を比べ直すと ※ほぼ平らになります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 中国・四国・九州・沖縄 | 10件 | 24.5万円 |
| 首都圏 | 19件 | 24万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 10件 | 24万円 |
| 関西・東海 | 14件 | 24万円 |
| 北海道・東北 | 14件 | 22.5万円 |
同じ地域ブロックを「内訳にある基本給」で見ると(136件)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 首都圏 | 26件 | 20万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 27件 | 19万円 |
| 関西・東海 | 27件 | 19万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 28件 | 18万円 |
| 北海道・東北 | 28件 | 18万円 |
固定残業代の有無別(総額提示の月給下限)※信頼区間は接しています| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 固定残業代の記載あり(136件中22件) | 22件 | 27万円 |
| 固定残業代なし/記載なし | 114件 | 24万円 |
経験要件別(総額提示の月給下限)※経験で下限が上がる形にはなっていません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 求人票に経験の要件なし | 83件 | 25万円 |
| 実務経験が必須 | 19件 | 25万円 |
| 経験は「あれば尚可」 | 34件 | 24万円 |
年間休日数別(総額提示の月給下限)※距離区分との交絡を含んだ数字です| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 年間休日105日未満 | 30件 | 26.5万円 |
| 年間休日120日以上 | 21件 | 25万円 |
| 年間休日105〜119日 | 85件 | 24万円 |
同じ年間休日を距離区分の中で比べ直すと ※「休みが少ないほど高い」は消えます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 長距離・年間休日105日以上 | 23件 | 30万円 |
| 長距離・年間休日105日未満 | 13件 | 27.5万円 |
| 近距離・年間休日105日未満 | 8件 | 26万円 |
| 近距離・年間休日105日以上 | 59件 | 23万円 |
実査で見えたこと
- 求人票に出ている月給と、その内訳の基本給が、実査した職種の中でいちばん離れていました。136件すべてで内訳が読めたため同じ求人どうしの対応比較ができ、提示額の中央値25.0万円に対して基本給18.5万円、基本給は提示額の中央値84%です。これは看護師86%・保育士87%を下回り、この比率を算出できた実査職種の中で最も低い値です。136件のうち75件(55%)が9割を切り、55件(40%)は7割も切っています。最も差が大きい求人では提示28.0万円に対し基本給4.0万円(14%)でした。差を生んでいる手当は運行手当・走行距離手当・業務運行手当・作業手当といった、走った分・積んだ分に連動する名前のものが中心です。一方で定額手当も固定残業代もない48件(35%)は提示額と基本給が完全に同額で、この職種は「額面がそのまま基本給の求人」と「額面の3割以上が手当の求人」に割れています。
- 月給を動かしているのは免許の車格ではなく、長距離を走るかどうかでした。長距離(県外・泊まりを伴う)36件は月給下限28.0万円、近距離・ルート配送67件は23.0万円で信頼区間が重なりません(27.0〜31.5万円と22.0〜24.5万円)。この差は大型免許が必須の68件だけに絞って車格を揃えても残り(長距離29.5万円 vs 近距離24.0万円・信頼区間は重ならない)、5つの地域ブロックすべてで同じ向きに出ました。上限額でも長距離39.5万円 vs 近距離27.0万円と開きます。ただしその高さの中身は基本給ではありません。長距離の基本給は17.5万円で、近距離の19.5万円より低いのです。提示額と基本給の差額は長距離12.0万円に対し近距離2.0万円、基本給が提示額に占める割合は長距離59%・近距離91%でした。長距離の月給の高さは、ほぼ全額が走行に連動する手当です。
- 初版(2026-07-19・N=22)に書いた「中型と大型で給与帯が明確に分かれる」は、提示額では確認できましたが基本給では逆転しました。大型免許が必須の68件は26.0万円、中型・準中型が必須の48件は23.5万円で、全国プールでは信頼区間が重なるものの、5つの地域ブロックすべてで大型のほうが高く(差の中央値4.9万円)、順序は安定しています。ところが同じ求人の内訳にある基本給で並べ直すと、大型18.0万円に対し中型・準中型19.0万円・普通免許のみ19.0万円で大型が最下位になり、5ブロック中4ブロックで中型のほうが高くなりました。基本給が提示額に占める割合も大型80%・中型88%・普通94%と、車格が上がるほど手当の比率が高くなります。大型免許で上がるのは基本給ではなく、それに乗る手当の額です。
- 地域差は、実査した職種の中で最も小さいものでした。5ブロックすべての信頼区間が重なり、順位は1つも確定していません。しかも最も高いのは関西・東海26.5万円で、首都圏25.5万円は2位です。実査した他の職種では首都圏が単独で抜けるのが通例で、溶接工では首都圏24.5万円と北海道・東北19.0万円が信頼区間も重ならず、業種を揃えても順位が動きませんでした。トラックドライバーではそれが起きません。件数の多い近距離・ルート配送67件だけに絞って距離区分を揃えると、中国・四国・九州24.5万円/首都圏24.0万円/甲信越・北陸・北関東24.0万円/関西・東海24.0万円/北海道・東北22.5万円とほぼ平らになります。地域を選んで月給が変わる職種ではありません。
- 固定残業代の想定時間数が、実査した職種の中で最も長いものでした。記載があるのは136件中22件(16.2%)ですが、時間数が読み取れた19件の中央値は33時間、最長は60時間で、30時間以上が12件あります。整備士(中央値31時間・14件中8件が30時間以上)を上回り、溶接工の中央値25時間・保育士の12時間とは水準が違います。ただし月給下限への効き方は確定しませんでした。固定残業代ありは27.0万円・なしは24.0万円ですが、信頼区間が25.0万円のところで接しており、車格を揃えると中型・準中型では27.0万円対23.0万円と開く一方、大型では26.5万円対25.5万円とほとんど差が出ません。なお「年間休日が少ない求人ほど月給が高い」ように見える点(105日未満26.5万円 vs 105〜119日24.0万円・信頼区間は重ならない)は、105日未満の30件のうち13件が長距離という構成の偏りによるものでした。距離区分を揃えると、長距離の中では休日105日未満のほうがむしろ低く(27.5万円 vs 30.0万円)、この関係は消えます。
この職種の求人票の読み方
トラックドライバーの求人票は、実査した職種の中で「額面がいちばん当てにならない」部類です。ただし当てにならない理由がはっきりしているので、見る順番さえ決めておけば読み解けます。
- 月給の額面より先に、内訳の基本給を見る。これがこの職種では最重要です。今回は136件すべてで内訳が読め、基本給は提示額の中央値84%でした。これは実査した10職種で最も低い値です。136件のうち55件(40%)は基本給が提示額の7割を切っており、最も差が大きい求人では月給28.0万円に対し基本給4.0万円でした。基本給は賞与・退職金・残業単価・休業補償の計算基礎になることが多く、同じ「月給25万円」でも基本給が25万円の会社と15万円の会社では年間の受取額が大きく変わります。公的職業紹介の求人票は賃金欄が「基本給(a)」「定額的に支払われる手当(b)」に分かれているので必ず確認できます。内訳が書かれていない媒体で見つけた求人は、面接で「この月給のうち基本給はいくらですか」と聞く価値があります。
- その手当が「走った分」なのか「毎月必ず出る分」なのかを確かめる。差額を生んでいた手当の名前は、運行手当・走行距離手当・業務運行手当・作業手当・職務手当が中心でした。求人票の定額手当(b)欄には「運行手当 96,780円〜222,120円」のように幅で書かれることがあり、この幅は運行の本数や距離で変動するという意味です。下限側の金額が実際に毎月保証されるのか、運行が減った月はどうなるのかは、求人票の数字だけでは分かりません。月給の3割以上がこの種の手当で構成されている求人では、荷動きが落ちた月の収入まで含めて確認してください。
- 「大型免許を取れば月給が上がる」は、基本給では起きていない。大型免許が必須の求人は月給下限26.0万円、中型・準中型は23.5万円で、5つの地域ブロックすべてで大型が上でした。ところが同じ求人の基本給で並べ直すと大型18.0万円・中型19.0万円と順位が入れ替わります。基本給が提示額に占める割合も大型80%・中型88%・普通94%で、車格が上がるほど手当の比率が高くなっていました。大型免許は応募できる求人の幅を広げ、レンジ上限も35.0万円対28.0万円と伸びますが、それは基本給が上がるという意味ではありません。免許の取得費用と取得後の働き方(長距離になるのか)を分けて考えてください。
- 月給を実際に動かしているのは距離。ただし手当としてしか乗らない。長距離(県外・泊まりを伴う)は月給下限28.0万円、近距離・ルート配送は23.0万円で信頼区間が重なりません。この差は大型免許必須の求人だけに絞っても残り、5ブロックすべてで同じ向きでした。上限額の差はさらに大きく39.5万円対27.0万円です。一方で長距離の基本給は17.5万円と、近距離の19.5万円より低いのが実態です。長距離の月給が高く見えるのは基本給が高いからではなく、走行に連動する手当が12.0万円ぶん乗っているからでした。長距離を選ぶかどうかは、生活時間(泊まりの頻度)と、荷動きが落ちた月の収入変動をどこまで許容できるかで判断する問題であって、基本給の高さで選ぶ話ではありません。
- 地域で選ぶ意味が、実査職種の中でいちばん薄い。5つの地域ブロックすべてで信頼区間が重なり、順位は1つも確定しませんでした。最上位は関西・東海(26.5万円)で首都圏(25.5万円)は2位です。件数の多い近距離・ルート配送だけに絞って条件を揃えると、22.5万円〜24.5万円の範囲にほぼ平らに並びます。他職種、たとえば溶接工では首都圏と北海道・東北の差が信頼区間も重ならず業種を揃えても動きませんでしたが、トラックドライバーではそれが起きません。給与だけを理由に地域をまたぐ転職を検討しているなら、この職種では合理性が薄いと言えます。
- 固定残業代は、額より「何時間分か」を見る。記載があるのは136件中22件(16.2%)と多くありませんが、時間数が読み取れた19件の中央値は33時間、最長60時間、30時間以上が12件と、実査した職種の中で最も長い水準でした。60時間分を含む求人は、その時間まで働いて初めて提示額に届くという意味です。求人票の「固定残業代に関する特記事項」欄に時間数が書かれているので、月給の額と一緒に必ず読んでください。なお固定残業代の有無で月給下限に差が出るかは今回は確定しませんでした(あり27.0万円・なし24.0万円ですが信頼区間が接しています)。
- 年間休日は月給と切り離して見る。実査した求人の年間休日は70日から127日まで開いており、中央値は105日でした。年間休日70日は120日の求人と比べて年間50日、およそ2か月ぶん多く出勤する計算です。「年間休日が少ない求人ほど月給が高い」ように見えますが(105日未満26.5万円 vs 105〜119日24.0万円)、これは休日の少ない求人に長距離が集まっているためで、距離区分を揃えると関係は消えます(長距離の中では休日105日未満のほうがむしろ低い)。休みの少なさが月給で埋め合わされているとは読めません。
- 正社員なのに日給制、という求人が一定数ある。求人票を開いた正社員求人599件のうち100件(16.7%)が月給ではなく、大半が日給制でした。求人検索の一覧はこれらも月額に換算して表示するため、画面上は月給求人と見分けがつきません。日給制は出勤日数と荷動きに月収が直結し、年末年始やお盆、荷が止まった月にそのまま収入が減ります。地域差も大きく、中国・四国・九州では開いた求人の26.9%が該当しました。求人票の「賃金形態等」欄が「月給」になっているかを、金額を見るより先に確認してください。
- 下限どうしで比べる。上限は距離で決まっている。月給レンジの幅は上限が下限の中央値1.20倍・幅5.0万円で、実査職種の中では狭い部類でした(上下限が同額の求人も136件中18件あります)。ただし車格別に見ると大型は1.34倍・幅7.8万円と広く、中型の1.20倍・4.0万円とは差があります。そして上限の高さは長距離(39.5万円)か近距離(27.0万円)かでほぼ決まっていました。上限額が何年目・どの運行を想定した数字なのか、そこに到達した人が実際にいるかは求人票からは読み取れません。応募時に約束されるのは下限側だと考えて、下限どうしで比較してください。
あわせて、車格(大型/中型・準中型/普通)、運行の形(地場か長距離か、泊まりの頻度)、荷扱いの内容(手積み手降ろしか、パレット・フォークリフト作業か)、拘束時間と待機時間の扱い、免許取得の費用負担と条件、無事故手当や燃費手当の支給条件を見ると、同じ月給でも働き方の負荷が判断できます。なお採用の現場では、中型は月給26万円・大型は30万円あたりを下回ると年間休日が多くても応募が集まりにくいと言われますが、今回の実査(公的職業紹介)では大型が必須の求人の中央値が26.0万円、中型・準中型が23.5万円と、この目安を下回りました。同じ職種でも媒体によって見えている求人層が違う可能性があるため、1つの媒体だけで相場観を作らないことをおすすめします。
この調査の限界(お読みください)
- 今回は媒体が1つだけです。実査前に候補媒体を検証したところ、トラックドライバーの求人で「全5ブロックから同じ件数を採れて、かつ給与の内訳が読める」媒体は公的職業紹介しかありませんでした。ドライバー専門の求人サイトは最大手でも痩せた県で130〜160件あるものの給与欄が自由文で、実際に開いた3件のうち基本給が読み取れたのは1件だけです。大手総合転職サイトはトラック運転手の掲載が痩せた県で7〜9件しかなく、求人検索の集約サイトは掲載件数が「300件以上」といった丸め表示のうえ公的職業紹介の求人を再掲しているため独立した媒体になりません。ブロックごとに媒体を差し替えると地域差ではなく媒体差を測ってしまうため、媒体を減らして構成を揃えるほうを優先しています。その結果、この数字は公的職業紹介に出ている求人層の相場であり、そこに載らない求人(民間媒体の高収入帯の求人など)は含まれていません。媒体差そのものも今回は評価できていません。
- この媒体では、時給制・日給制の求人も一覧で月額に換算して表示されます。そのまま採ると高額の外れ値として混入するため、全件について詳細画面の「賃金形態等」が「月給」であることを確認してから採用しました。5ブロック合計で求人票を開いた正社員求人599件のうち、100件(16.7%)が月給ではありませんでした(日給が大半)。地域差も大きく、中国・四国・九州では開いた52件中14件(26.9%)が該当した一方、甲信越・北陸・北関東では8.1%でした。この判定を省くと相場が壊れます。パート・アルバイト・派遣・契約社員・有期雇用も対象外です。
- 「どの欄の額を採るか」は実査を始める前に1文に固めて5ブロック全員に同じ文言で渡しました(提示額は賃金欄の「a+b」欄に表示されている額をそのまま転記し自分で足し算しない、基本給は「基本給(a)」欄、「その他の手当等付記事項(d)」欄の金額は一切加算しない)。過去の実査でブロックごとに判定基準が割れ、地域差ではなく判定基準の差を測ってしまった事故があったための措置です。加えて、必要免許の分類でもブロック間で規則が割れていたため(普通免許の必須指定は他の免許とは別のフィールドにあり、一部ブロックが取得できていませんでした)、採用した136件すべてを求人票から取り直して集計側で同一の規則により分類し直しています。複数の免許が並んで「いずれかの資格を所持で可」と注記されている求人は、応募できる最低ラインの免許で分類しました。
- 採用した136件は全件を求人票から再取得し、金額(提示額・基本給の上下限)・就業場所の都道府県・雇用形態・賃金形態を機械照合しました。不一致は0件です。求人番号の重複・同一URLの二重採取も0件、「下限・上限・都道府県・車格」が一致する重複も0件でした。就業場所の都道府県が担当ブロックと一致しない求人も0件です。
- 主系列と副系列は同じ136件です。この媒体の求人票は賃金欄が「基本給a」「定額的に支払われる手当b」「固定残業代c」に分かれているため、提示額(a+b)と内訳の基本給(a)を全件で対応させられました。判別不能として除外した求人は0件です。副系列は独立した別の求人群ではなく、同じ求人の内訳です。
- 同一法人・同一事業所が同一給与で複数の求人を出しているケースは採取の時点で除外しています。同一文言・同一賃金の求人を複数県に同時掲載している運送会社が5ブロック合計で70法人以上見つかり、1法人で21件を出稿していた例、6県に15件を同一賃金で出していた例、支店名だけを変えて基本給が1円まで一致していた例が含まれます。これを放置すると1社が複数ブロックに重複計上されて地域差が壊れるため、該当法人は全件除外しました。採用136件のうち同一事業所から2件採ったのは3事業所のみで、うち1つは事業所名が「事業所の意向により公開していません」となっている求人ですが、受理した安定所・都道府県・賃金がすべて異なることを確認しています。
- 運ぶ距離・荷の種類(長距離/近距離・ルート配送/ダンプ・建設資材/タンクローリー・特殊/宅配・小口)は求人票の仕事内容欄から判定しています。仕事内容欄に配送範囲の記載がなく判定できなかった4件は、この層別からは除外し推測では埋めていません。タンクローリー・特殊(5件)と宅配・小口(5件)は件数が少なく参考値です。
- 対象は自らトラック等の貨物自動車を運転して荷物を運ぶ職に限っています。廃棄物・し尿の収集運搬で運転より収集作業が主のもの、引越の搬出入・設置が主のもの、車両そのものを運ぶ回送・陸送、構内限定で公道を走らない運転、倉庫内作業やフォークリフトが主のもの、整備士・運行管理者・配車係、送迎ドライバー、霊柩・寝台車、軽自動車(軽貨物)専任や自家用車持ち込みの配送、バス・タクシーは除外しました。職種としては貨物自動車運転手に分類されていても中身がこれらであるケースが5ブロック合計で270件以上あり、求人ごとに仕事内容を読んで判定しています。判断に迷ったものは採用せず除外側に倒しています。
- 必要免許を「必須」としている求人のうち、免許の必須指定がまったくない求人が136件中2件あります。層別表には整合のため載せていますが参考値です。また求人票の免許欄が実態と食い違う求人があり(大型10t車の運転業務なのに免許欄が「あれば尚可」だけ、トレーラー乗務なのに牽引免許が「あれば尚可」など)、車格の層別は求人票の記載どおりに機械的に分類した結果である点にご留意ください。
- 月給下限のみを集計しています。賞与、歩合給の実支給額、無事故手当や食事手当の実績額、残業代の実支給額は含んでいないため、年収や手取りの比較にはそのまま使えません。年間休日は70日〜127日(中央値105日)と幅が非常に大きく、同じ月給でも実際の時間あたりの条件は大きく変わります。
- 各地域ブロックは26〜28件のため、ブロック別の信頼区間は広めです。今回は5ブロックすべての信頼区間が重なっており、地域間の順位は1つも確定していません。
- 経験要件は「必須」が19件と少なく、車格を揃えて比べ直すと向きが揃いません(大型免許必須の中では経験不問のほうがやや低い一方、中型・準中型必須の中では経験不問のほうが高い)。今回のデータからは経験で月給下限が動くとは言えません。
実査方法: 複数の求人検索サイトで公開されているトラックドライバーの正社員求人136件(全国47都道府県すべて・重複排除後)の月給表記を、地域5ブロックに分けて実査(2026-08-07時点)。事前検証で全5ブロックから同数を採れて給与の内訳が読める媒体が1つに限られたため媒体は公的職業紹介に固定し、給与表記を『手当込みの総額提示』と『基本給のみ提示』に分けて集計。採用した136件は全件を求人票から取り直して金額・就業場所・雇用形態・賃金形態を再検算している(不一致0件)。中央値の95%信頼区間はブートストラップ法(20,000回)で算出/数値は実査時点の集計であり、個別の求人・企業を示すものではありません。/公表値は中央値の信頼区間が支持する精度に合わせ、5,000円単位に丸めています。
給与の数字だけでなく「職場のリアル」も確かめてから応募したい方へ。リクプルは働く人のインタビューと募集要項をセットで掲載しています。
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