このページは「平均年収」の統計ではなく、いま実際に掲載されている求人の提示額を実査した定点観測データです。今この職種に応募したら、求人票にどんな数字が並んでいるかが分かります。
月給下限の中央値23.9万円95%信頼区間 23.7万円〜24万円(n=7668)
求人の中央50%が収まる帯21.2万円〜26万円上下25%ずつを除いた「よくある帯」
現実的な期待値の目安27.8万円各求人のレンジ中央の中央値
この数字が指しているもの
上の数字は求人票に出ている月給の提示額(営業手当などの定額手当・固定残業代を含む)の求人だけを集計した値です(求人票の「賃金 a+b(+c)」欄の下限。求職者が最初に目にする額です。7,668件中4,979件(65%)に定額手当か固定残業代が積まれています)。 同じ職種でも同じ求人の内訳にある基本給で出している求人は水準が異なり、月給下限の中央値は20.6万円(n=7668・同じ7,668件の求人票の「基本給(a)」欄の下限。別の求人ではなく、上の提示額と同じ求人の内訳です)。 表記の違う求人どうしを同じ土俵で比べないでください。
提示額と基本給の対応比較(7,668件すべて・同じ求人どうし)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 求人票に出ている提示額(手当・固定残業代込み) | 7668件 | 23.9万円 |
| その内訳にある基本給 | 7668件 | 20.6万円 |
固定残業代の有無別(提示額と、同じ求人の基本給)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 固定残業代あり/提示額 | 2696件 | 25万円 |
| 固定残業代なし/提示額 | 4972件 | 22.8万円 |
| 固定残業代なし/基本給 | 4972件 | 21万円 |
| 固定残業代あり/基本給 | 2696件 | 20万円 |
地域ブロック別(提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 1480件 | 25.3万円 |
| 関西・東海 | 2056件 | 24.3万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 1304件 | 23万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 1771件 | 22.7万円 |
| 北海道・東北 | 1057件 | 22.5万円 |
同じ求人の基本給で並べ直した地域ブロック別(月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 1480件 | 22万円 |
| 関西・東海 | 2056件 | 21万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 1304件 | 20.2万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 1771件 | 20万円 |
| 北海道・東北 | 1057件 | 20万円 |
営業スタイル別(職種名と仕事内容の冒頭から機械分類・提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 反響営業(問い合わせ対応) | 268件 | 25万円 |
| 新規開拓が中心 | 517件 | 24.5万円 |
| 既存顧客+新規開拓の両方 | 762件 | 24万円 |
| ルート営業(既存顧客中心) | 2072件 | 23.7万円 |
| 記載から判別できない | 4049件 | 23.5万円 |
同じ営業スタイルを上限額で並べ直したもの(差は上限側で大きくなる)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 反響営業(問い合わせ対応) | 268件 | 35万円 |
| 新規開拓が中心 | 517件 | 32.6万円 |
| 既存顧客+新規開拓の両方 | 762件 | 31.9万円 |
| 記載から判別できない | 4049件 | 31.4万円 |
| ルート営業(既存顧客中心) | 2072件 | 30.3万円 |
業種別(求人票の産業分類から機械分類・提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 運輸・物流 | 196件 | 25万円 |
| 人材サービス | 142件 | 25万円 |
| 建設・工事 | 1184件 | 24.7万円 |
| 不動産 | 360件 | 24.7万円 |
| その他サービス | 1349件 | 24万円 |
| 情報通信・広告 | 413件 | 23.8万円 |
| 卸売(商社) | 1548件 | 23.7万円 |
| 製造(メーカー) | 1391件 | 23万円 |
| 金融・保険 | 165件 | 23万円 |
| 小売 | 920件 | 22.5万円 |
同じ求人の基本給で並べ直した業種別(月給下限・順位が入れ替わる)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 建設・工事 | 1184件 | 21万円 |
| 製造(メーカー) | 1391件 | 21万円 |
| 不動産 | 360件 | 21万円 |
| 金融・保険 | 165件 | 21万円 |
| 人材サービス | 142件 | 21万円 |
| その他サービス | 1349件 | 20.9万円 |
| 情報通信・広告 | 413件 | 20.7万円 |
| 卸売(商社) | 1548件 | 20.4万円 |
| 小売 | 920件 | 20万円 |
| 運輸・物流 | 196件 | 19.1万円 |
経験要件別(求人票の「必要な経験等」欄・提示額と上限額)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 経験必須/提示額 | 1025件 | 25.4万円 |
| 経験あれば尚可/提示額 | 1530件 | 24万円 |
| 経験不問/提示額 | 5113件 | 23.3万円 |
| 経験必須/上限額 | 1025件 | 35万円 |
| 経験あれば尚可/上限額 | 1530件 | 34.2万円 |
| 経験不問/上限額 | 5113件 | 30万円 |
地域を首都圏だけに揃えた比較(全国で見えた免許の差が残るか)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 普通自動車免許が必須(首都圏のみ) | 1113件 | 25.5万円 |
| 普通自動車免許の必須指定なし(首都圏のみ) | 367件 | 25万円 |
企業規模別(企業全体の従業員数・提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 従業員1,000人以上 | 615件 | 24.6万円 |
| 従業員300〜999人 | 885件 | 24.4万円 |
| 従業員100〜299人 | 1516件 | 23.5万円 |
| 従業員30〜99人 | 2227件 | 23.5万円 |
| 従業員29人以下 | 2409件 | 23.8万円 |
年間休日別(提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 年間休日125日以上 | 1706件 | 24万円 |
| 年間休日120〜124日 | 2424件 | 24万円 |
| 年間休日110〜119日 | 2112件 | 23.7万円 |
| 年間休日100〜109日 | 1177件 | 23.5万円 |
| 年間休日99日以下 | 249件 | 23.5万円 |
実査で見えたこと
- 営業職の求人に出ている月給は、その多くが「基本給+営業手当+固定残業代」の合計額です。7,668件すべてで内訳を確認したところ、提示額の下限の中央値23.9万円に対し、同じ求人の基本給の中央値は20.6万円でした(差額の中央値2.0万円)。基本給が提示額に占める割合は中央値91%で、7,668件中3,596件(47%)が9割を切り、702件は7割、175件は5割も切ります。最も低い求人は提示25.0万円に対し基本給5.0万円(20%)でした。一方で提示額と基本給が完全に同額の求人も2,690件(35%)あります。前回(2026-09-18)と同じ方法で取り直した提示額は23.7万円→23.9万円で信頼区間が重なり、この1か月で相場が動いたとは言えません(基本給の20.2万円→20.6万円の差の扱いは注記を参照)。
- 乖離を作っている正体は、3回続けて固定残業代です。固定残業代のある求人(2,696件・35.2%)の提示額の中央値は25.0万円、ない求人(4,972件)は22.8万円で、差は2.2万円(95%信頼区間 2.00〜2.55万円)。ところが同じ求人の基本給で並べ直すと、固定残業代ありが20.0万円・なしが21.0万円と上下が入れ替わります(差 −1.0万円・信頼区間 −1.03〜−1.00万円)。この逆転は首都圏(−1.8万円)・関西東海・甲信越北陸北関東・中国四国九州沖縄の4ブロックで信頼区間が0をまたがず、北海道東北も同じ向き(−0.3万円・信頼区間の上端がちょうど0)でした。逆転の幅は首都圏で最も大きく、北海道東北で最も小さくなっています。固定残業代のない求人でも、営業手当などの定額手当だけを積む求人(2,283件)は提示額が1.0万円高い一方、基本給は2.0万円低く(信頼区間 −2.48〜−2.00万円)、手当は基本給に上乗せされるより基本給から振り替えられています。固定残業代の想定時間数は中央値22.5時間で、読み取れた2,672件のうち995件(37%)が30時間分以上、32件は45時間分を超え、最長は81時間分でした。記載率は人材サービス54%・不動産46%が高く、製造22%・運輸物流20%が低くなっています。
- 地域による差は3回続けて同じ形で再現しました。首都圏25.3万円・関西東海24.3万円・甲信越北陸北関東23.0万円・中国四国九州沖縄22.7万円・北海道東北22.5万円で、首都圏と北海道東北の差は2.8万円(信頼区間 2.23〜3.42万円)です。同じ求人の基本給で並べ直しても首都圏22.0万円・北海道東北20.0万円で、差(2.0万円・信頼区間 2.00〜2.10万円)は残ります。下位2ブロックの差は0.2万円(信頼区間 −0.39〜+0.81万円)で、今回もこの2ブロックの順位は確定していません。
- 経験要件は今回も下限・上限の両方に効いています。経験必須の求人(1,025件)の提示額は25.4万円、経験不問(5,113件)は23.3万円で、差2.1万円は信頼区間(1.58〜2.76万円)が0をまたがず、5つの地域ブロックすべてで同じ向き(+2.0〜+3.0万円)でした。上限額では35.0万円対30.0万円と差が5.0万円に開きます。一方で普通自動車免許は今回も月給を動かしていません。全国では免許必須23.6万円・必須指定なし25.0万円と差があるように見えますが、必須指定のない求人は43.8%が首都圏(全体では19.3%)に偏っており、首都圏だけで比べると25.5万円対25.0万円(差の信頼区間 −0.50〜+0.75万円)で差が消えます。
- 営業スタイルの差は、今回も下限より上限で大きく出ました。新規開拓が中心の求人(517件)の上限額は32.6万円、ルート営業(既存顧客中心・2,072件)は30.3万円で、差2.3万円(信頼区間 1.00〜3.27万円)は0をまたぎません。インセンティブ・歩合の語を含まない求人だけでも2.5万円残りますが、経験不問の求人だけで比べると0.5万円(信頼区間 0.0〜1.8万円)まで縮み、上限の差の多くは「新規開拓の求人ほど経験必須が多い(16.2%対9.6%)」ことで説明されます。下限の提示額は24.5万円対23.7万円で、前回は0をまたいでいた差の信頼区間が今回は0.21〜1.50万円と0をまたぎませんでした。ただし基本給では20.7万円対20.4万円で差が確定せず(信頼区間 −0.20〜+0.80万円)、経験不問・固定残業代なしのどちらに揃えても信頼区間の下端が0に接するため、「新規開拓は入社時の月給が高い」とまでは言えません。
この職種の求人票の読み方
営業職の求人票は、掲示された月給が「何をいくら含んだ額か」で意味が大きく変わります。7,668件を読み込んで見えた、確認すべき順番は次の通りです。
- まず固定残業代の有無を探す。これが最重要です。固定残業代のある求人の提示額は中央値25.0万円、ない求人は22.8万円と2.2万円の差がありますが、同じ求人の基本給で並べ直すと20.0万円対21.0万円で逆転します。提示額が相場より高い求人は、その差が固定残業代で埋まっているだけのことがあります。想定時間数の中央値は22.5時間ですが、10件に4件近くは30時間分以上で、最長は81時間分でした。何時間分なのか、超過分は別途支給されるのかまで書かれているかを確認してください。
- 次に月給の内訳を探す。基本給が提示額に占める割合は中央値91%ですが、9割を切る求人が47%、7割を切る求人が702件あり、最も低い求人は20%(提示25.0万円に対し基本給5.0万円)でした。差を作っているのは営業手当・業績手当・職務手当などで、固定残業代のない求人でも手当を積む求人は基本給が2.0万円低くなっています。公的職業紹介の求人票は基本給(a)・定額的に支払われる手当(b)・固定残業代(c)が分けて書かれているので、同じ会社の求人が民間サイトにも出ている場合は突き合わせると内訳が分かります。
- 基本給が効いてくる場面を意識する。賞与や退職金は基本給を基準に計算する会社が少なくありません。提示額が同じ25万円でも、基本給22万円の求人と基本給15万円の求人では、賞与の月数が同じでも受け取る額が変わります。実査した求人の95.1%は賞与ありと書かれていますが、「基本給の◯ヶ月分」なのか金額なのか、書き方までは揃っていません。
- 上限額はインセンティブ達成時の数字だと考える。上下限が違う7,133件では、上限は下限の中央値1.34倍、幅の中央値は8.0万円でした。入社時に約束されるのは基本的に下限側です。上限に近い額を受け取るための条件(インセンティブの支給基準・達成率)を面接で確認しておくと、入社後の差を減らせます。
- 「新規開拓」か「ルート営業」かは、上限で比べる。新規開拓が中心の求人とルート営業の求人は、上限額で32.6万円対30.3万円と差が開きますが、基本給は20.7万円対20.4万円でほぼ同じでした。上限の差も、経験不問の求人どうしで比べると0.5万円まで縮みます。新規開拓の求人を「月給が高い」と思って選ぶと、その差は経験者向けの求人と達成時の上振れ幅にしか無いことがあります。
- 「未経験可」は要件の目印であり、金額の目印でもある。実査した求人の67%が経験不問で、その提示額の中央値は23.3万円、経験必須は25.4万円でした。上限額でも30.0万円対35.0万円と差があります。一方で普通自動車免許は89.1%の求人が必須としていますが、地域を揃えて比べると免許の要否で月給は変わりません。要件欄で金額に効くのは経験のほうです。
- 比べる相手は「同じ地域」の求人にする。首都圏25.3万円に対し北海道・東北22.5万円で、この差は同じ求人の基本給で並べ直しても残ります。逆に、免許の要否で見える差は地域を揃えると消えてしまうものでした。「営業の相場は◯万円」という数字を見たときは、まずどの地域の求人が中心なのかを疑ってください。
あわせて、賞与の「実績」(規定ではなく実績)・インセンティブの支給実績・年間休日数・直行直帰や社用車の有無を見ると、同じ月給でも実際の手取りと働き方の差が判断できます。年間休日は実査した求人の中央値が120日(7,668件中4,130件が120日以上)で、最も少ない求人は52日でした。年間休日120日以上の求人の月給中央値は24.0万円、99日以下は23.5万円で、「休みが少ないほど月給が高い」という関係は営業職では今回も見られません。
この調査の限界(お読みください)
- 媒体は公的職業紹介ひとつに固定しています。47都道府県すべてを同じ検索条件(職種欄に「営業」・正社員)で引き、検索結果を最後のページまでたどって求人52,383件(県をまたぐ重複を除いて52,112件)の一覧を作りました(一覧の取得漏れ0件)。地域ブロックの比較も同じ媒体の中だけで行っているため、地域と媒体が交ざることはありません。民間の求人サイトは掲載順が有料掲載の影響を受けるうえ、求人数の少ない県では勤務地が全国の求人に一覧が占拠されるため、今回も使っていません。
- 求人票の詳細は全52,112件ではなく、県ごとの新着順の並びから4件に1件を等間隔で抜いた13,047件を取得しています(取得失敗0件)。県ごとの全ページを対象にしたうえで等間隔に抜いているため掲載順による偏りは避けられますが、全数調査ではありません。一覧の件数そのものが前回(56,929件)より約8%少なく、取得した求人票も14,175件→13,047件に減っています。
- 前回(2026-09-18・N=8,555)と同じ媒体・同じ採取方法・同じ抽出間隔で取り直していますが、前回の集計コードが残っていなかったため、職種の判定・除外・名寄せの規則は前回の注記から再実装しました(今回の規則は保存済み)。提示額の中央値は23.7万円→23.9万円で前回の信頼区間と重なり、この1か月で相場が動いたとは言えません。基本給の中央値は20.2万円→20.6万円で信頼区間が重なりませんが、受理された月で分けると8月以前20.8万円・9月20.7万円・10月20.5万円と新しい求人ほどむしろ低く、新しく出た求人が押し上げた形ではありません。基本給は20.0万円ちょうどの求人が832件あり、20.0万円以下が全体の45%を占めるため、その塊のすぐ上にある中央値はわずかな構成の違いで0.3〜0.5万円動きます。この差は相場の変化ではなく、規則の再実装と構成の揺れとして扱ってください。
- 検索結果の並びは新着順なので、掲載期間の長い求人より直近に受理された求人に寄ります。また掲載されていない求人(非公開求人・企業の自社採用ページのみの募集など)は含まれていません。
- 職種の絞り込みは求人票の職種名に対して機械的に行い、除外の内訳は「勤務地・組織名としての営業所・営業部だけが一致した求人」1,945件、「営業事務・営業アシスタント・営業企画など別職務」1,110件、「セールスドライバー・ルート配送・配達など運転が主の職種」359件、「賃金形態が月給ではない(年俸制・日給・時給など)」171件、「営業の語が括弧内にしかなく、括弧の外が別職種の求人」80件、「派遣・請負」48件、「部長・課長・所長・店長などの管理職」32件です。主任・係長・リーダー・幹部候補・管理職候補は職種内の段階として残しています。上位グレードに見える求人127件を外して計算し直すと、提示額の中央値は23.9万円→23.8万円でした。
- 同一法人が複数の事業所について同じ給与条件で出している求人は1件に名寄せしました(事業所名と給与・手当・固定残業代・産業分類の一致、および給与・産業分類・職種名・都道府県の一致で判定し、1,634件=名寄せ前9,302件の17.6%が該当)。名寄せに使った事業所名は集計前に破棄しています。名寄せを都道府県の中だけで行った版(8,701件)でも、地域ブロックの順位は変わりませんでした。
- 就業場所欄に都道府県名が書かれていない求人(複数事業所・「住所は特記事項参照」など)102件は、その県を指定した検索で返ってきたという事実にもとづき、検索した県として扱いました。就業場所が検索した県と違う求人(18件)は、就業場所のほうを採用しています。
- 公的職業紹介の求人票は、正規化すると必ず「a+b(+c)の総額提示」になります。そのため「手当込みか基本給のみか」という区分は媒体をまたぐ比較軸としては使わず、提示額と基本給を同じ求人の中で対応させて比べています。提示額=基本給+定額手当+固定残業代の関係は7,668件中7,661件で成立しました。
- 営業スタイル(ルート営業/新規開拓/反響営業)は、職種名と仕事内容の冒頭200字に出てくる語(「ルート営業」「既存顧客」「新規開拓」「飛び込み」「反響」など)から機械的に分類しました。「飛び込み営業なし」「新規開拓無し」のような否定の書き方は除いていますが、4,049件(53%)は記載から判別できませんでした。仕事内容の後半にだけ書かれている求人は判別できていないので、各区分の件数は実数より少なく出ています。
- 固定残業代のある2,696件のうち、想定時間数を求人票の特記事項から読み取れなかったものが24件あります。この欄は自由文で、「◯時間分」「◯時間を超える」という書き方の数字を優先して採り、1日あたりの表記や月の所定労働時間は除く規則にしています。
- 提示額と基本給の差額の中央値は2.0万円ちょうどで、信頼区間の幅が0(2.0万円〜2.0万円)になっています。これは計算の失敗ではなく、差額がちょうど2.0万円の求人が多く中央値がその塊に乗ったためです。基本給の地域別(中国・四国・九州・沖縄と北海道・東北がともに20.0万円)も同じ理由で信頼区間の幅がほぼ0です。求人の月給は1万円刻みに強く集まるため、Nが大きいほどこの形になりやすくなります。
- 業種は求人票の産業分類欄から機械的に分類しています。業種別・営業スタイル別の数字は地域の構成比や経験要件の影響を受けます(たとえば普通自動車免許の必須指定がない求人は43.8%が首都圏で、全体の19.3%より偏っています)。層別表の順位をそのまま読まないでください。前々版で扱った「商材(有形・無形)」の軸は、分類規則を再現できていないため今回も載せていません。
- 月給の下限のみを集計しています。営業職で金額が大きく動く賞与・インセンティブの実績額は含んでいないため、年収の比較にはそのまま使えません。上限額は求人票の記載どおりに集計していますが、達成時の理論値が入っている求人があります(最高額は月150万円)。
実査方法: 公的職業紹介で公開されている営業の正社員求人7,668件(全国47都道府県・重複排除後)の月給表記を、地域5ブロックに分けて実査(2026-10-16時点)。47都道府県の検索結果を最後のページまでたどって求人52,112件の一覧を作り、そこから4件に1件を等間隔で抜いた求人票13,047件を取得。全件を同一のパーサで処理したうえで、正社員・賃金形態が月給・営業の実務職に絞り込み。給与表記を「求人票に出ている提示額」と「同じ求人の内訳にある基本給」に分けて集計し、中央値の95%信頼区間はブートストラップ法(20,000回)で算出/数値は実査時点の集計であり、個別の求人・企業を示すものではありません。/公表値は中央値の信頼区間が支持する精度に合わせ、1,000円単位に丸めています。
給与の数字だけでなく「職場のリアル」も確かめてから応募したい方へ。リクプルは働く人のインタビューと募集要項をセットで掲載しています。
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