このページは「平均年収」の統計ではなく、いま実際に掲載されている求人の提示額を実査した定点観測データです。今この職種に応募したら、求人票にどんな数字が並んでいるかが分かります。
月給下限の中央値23.5万円95%信頼区間 23.4万円〜23.6万円(n=12061)
求人の中央50%が収まる帯21.1万円〜26.1万円上下25%ずつを除いた「よくある帯」
現実的な期待値の目安26.5万円各求人のレンジ中央の中央値
この数字が指しているもの
上の数字は求人票に出ている提示額(基本給+定額的に支払われる手当+固定残業代)の求人だけを集計した値です(求職者が最初に目にする金額。看護師の求人では資格手当・処遇改善手当が月給に組み込まれます)。 同じ職種でもその内訳にある基本給で出している求人は水準が異なり、月給下限の中央値は20万円(n=12061・同じ12,061件の求人票から内訳(a欄)を取り出したもの。提示額とは別の量なので、混ぜずに並べて見ます)。 表記の違う求人どうしを同じ土俵で比べないでください。
提示額と基本給の対応比較(12,061件すべて・同じ求人どうし)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 求人票に出ている提示額(手当・固定残業代込み) | 12061件 | 23.5万円 |
| その内訳にある基本給 | 12061件 | 20万円 |
施設区分別・提示額(月給下限)※訪問看護と病院の差は他の条件を揃えても残ります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 訪問看護 | 1587件 | 26.3万円 |
| その他(保育所・学校・企業内ほか) | 177件 | 26万円 |
| 障害者・児童福祉施設 | 536件 | 24万円 |
| 介護施設(特養・老健・有料老人ホーム等) | 3482件 | 23.8万円 |
| クリニック・診療所 | 1942件 | 23万円 |
| 病院 | 4337件 | 22.6万円 |
同じ求人の基本給で並べ直した施設区分別(月給下限)※順序はほぼ変わりません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| その他(保育所・学校・企業内ほか) | 177件 | 21.5万円 |
| 訪問看護 | 1587件 | 21万円 |
| クリニック・診療所 | 1942件 | 20万円 |
| 障害者・児童福祉施設 | 536件 | 20万円 |
| 介護施設(特養・老健・有料老人ホーム等) | 3482件 | 19.7万円 |
| 病院 | 4337件 | 19.2万円 |
資格要件別・提示額(月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 看護師(正看護師)必須 | 6198件 | 24.5万円 |
| 看護師・准看護師のいずれかで応募可 | 4337件 | 22.8万円 |
| 准看護師のみ必須 | 1526件 | 20.7万円 |
同じ求人の基本給で並べ直した資格要件別(月給下限)※前回は確定しなかった差がここでも出ました| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 看護師(正看護師)必須 | 6198件 | 20.4万円 |
| 看護師・准看護師のいずれかで応募可 | 4337件 | 19.5万円 |
| 准看護師のみ必須 | 1526件 | 17.6万円 |
地域ブロック別・提示額(月給下限)※媒体は全ブロック同一| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 1901件 | 26.9万円 |
| 関西・東海 | 2913件 | 25.1万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 1300件 | 23万円 |
| 北海道・東北 | 1528件 | 22.1万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 4419件 | 22万円 |
同じ求人の基本給で並べ直した地域ブロック別(月給下限)※順序は提示額と同じです| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 1901件 | 21.8万円 |
| 関西・東海 | 2913件 | 20.5万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 1300件 | 20万円 |
| 北海道・東北 | 1528件 | 19.2万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 4419件 | 18.8万円 |
夜勤の有無別(月給下限)※夜勤ありのほうが低く出ます。理由は下の findings と読み方ガイドに書いています| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 夜勤なし/提示額 | 7701件 | 24万円 |
| 夜勤あり/提示額 | 4360件 | 22.7万円 |
| 夜勤なし/その内訳の基本給 | 7701件 | 20万円 |
| 夜勤あり/その内訳の基本給 | 4360件 | 19.2万円 |
固定残業代の有無別(提示額と、同じ求人の基本給)※提示額だけが上がり基本給は動きません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 固定残業代あり/提示額 | 906件 | 28.4万円 |
| 固定残業代あり/その内訳の基本給 | 906件 | 20万円 |
| 固定残業代なし/提示額 | 11155件 | 23.2万円 |
| 固定残業代なし/その内訳の基本給 | 11155件 | 20万円 |
経験要件別(求人票の「必要な経験等」欄・提示額と、同じ求人の基本給)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 経験必須/提示額 | 2071件 | 25万円 |
| あれば尚可/提示額 | 2714件 | 23.6万円 |
| 経験不問/提示額 | 7276件 | 23万円 |
| 経験必須/その内訳の基本給 | 2071件 | 21万円 |
| あれば尚可/その内訳の基本給 | 2714件 | 20万円 |
| 経験不問/その内訳の基本給 | 7276件 | 19.5万円 |
年間休日別・提示額(月給下限)※「休日が少ないほど高い」にはなっていません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 120日以上 | 3554件 | 24万円 |
| 110〜119日 | 4114件 | 24万円 |
| 105〜109日 | 3003件 | 23万円 |
| 104日以下 | 1390件 | 22万円 |
実査で見えたこと
- 施設区分が、この職種で最も大きい分割軸でした。訪問看護の月給下限の中央値26.3万円に対し、病院は22.6万円。信頼区間(26.0万〜26.8万 / 22.5万〜22.7万)は重なりません。この差は条件を揃えても消えず、正看護師必須の求人だけなら27.0万対23.6万、夜勤なしだけなら26.1万対22.9万、夜勤ありだけなら28.0万対22.6万、5つの地域ブロックすべてで訪問看護のほうが高く、基本給で引き直しても21.0万対19.2万(差の信頼区間1.7万〜2.3万)でした。2位の介護施設(23.8万円)との差も確定しています。前回(N=358)の結論がそのまま再現された形です。ただし病院についてひとつ付け加えると、賞与は病院が最も厚く、賞与月数の中央値3.5ヶ月・基本給×月数で見た年間賞与の目安67.2万円は、訪問看護の60.0万円を7.2万円上回ります(差の信頼区間6.0万〜8.1万)。それでも月給の差3.7万円は年44万円ぶんなので、賞与を足しても順位は変わりません。
- 「夜勤があってもなくても提示額は変わらない」という前回の結論は撤回します。今回は夜勤ありのほうが1.3万円低く出ました(22.7万対24.0万・差の信頼区間1.2万〜1.5万)。しかも施設区分を揃えると向きが施設ごとに分かれます。訪問看護では夜勤ありのほうが1.9万円高く、介護施設では1.0万円低く、クリニック・診療所では1.5万円低く、病院では差が確定しません(信頼区間が0をまたぐ)。「夜勤あり=高い」も「夜勤の有無で変わらない」も、どちらも全体には当てはまりませんでした。理由は求人票の構造にあります。夜勤ありの4,360件のうち、夜勤手当が月給の中(定額的に支払われる手当の欄)に入っていたのは106件=2.4%だけで、3,805件は提示額の外側に「1回◯円」と別建てで書かれていました。夜勤手当を月給に組み込んでいる106件の提示額は27.1万円で、外側に置いている4,254件の22.6万円より4.5万円高く出ます。つまり夜勤ありの求人が低く見えるのは夜勤の対価が提示額に入っていないためで、夜勤の実収入が低いという意味ではありません。
- 求人票に出ている額と基本給の差は大きいままでした。提示額の中央値23.5万円に対し基本給は20.0万円、同じ求人どうしの差額の中央値は3.0万円です。基本給は提示額の中央値86.6%で、12,061件のうち7,513件(62%)が9割を切り、1,225件(10%)は7割も切っています。最も乖離した求人では基本給が提示額の20%でした。この差を作っているのは資格手当(4,501件)・処遇改善手当(2,401件)・職務手当(2,112件)・ベースアップ手当(1,491件)で、固定残業代ではありません。固定残業代がある求人は906件=7.5%にとどまります。ただしその906件では乖離が別格で、提示額は28.4万円と全体より5.2万円高いのに基本給は20.0万円と全体と同じで、基本給比率は72%まで落ちます。訪問看護と介護施設に限れば、固定残業代がある求人のほうが基本給はむしろ1.0万〜1.5万円低く出ました。固定残業代の額は中央値3.3万円・想定時間数は中央値16時間で、45時間を超える設定は4件だけです。
- 資格要件による差は、前回確定できなかった基本給側でも確定しました。提示額は正看護師必須24.5万円・いずれかで応募可22.8万円・准看護師のみ必須20.7万円、基本給は20.4万円・19.5万円・17.6万円で、いずれの組み合わせも信頼区間が重なりません。前回「基本給では確定しない」「介護施設では基本給の向きが逆転する」と書いた2点は、N を358から12,061に増やした結果どちらも否定されたため撤回します。介護施設だけで見ても基本給は20.5万・19.1万・18.0万で逆転しません。施設区分を揃えると、n が10件しかない「その他」区分を除く5区分すべてで提示額が3段階に並びます。もうひとつ、レンジの上限が資格でくっきり分かれました。上限額の中央値は正看護師必須30.6万円・いずれかで応募可29.0万円に対し、准看護師のみ必須は25.7万円です。「いずれかで応募可」の求人の上限が正看護師必須とほぼ同じ位置にあることは、下限が准看護師・上限が正看護師という書き方が実在することを裏づけています。
- 地域差は実在し、施設区分を揃えても基本給で引き直しても同じ順序で残りました。首都圏26.9万円・関西東海25.1万円・甲信越北陸北関東23.0万円・北海道東北22.1万円・中国四国九州沖縄22.0万円で、隣り合うブロックの差も上位3つの境目ではすべて確定しています(首都圏と関西東海1.8万円、関西東海と甲信越2.1万円、甲信越と中国四国九州1.0万円)。下位2ブロックだけは差が0.05万円で確定せず、実質同順位です。この順序は病院だけで見ても介護施設だけで見ても訪問看護だけで見ても変わらず、基本給でも21.8万・20.5万・20.0万・19.2万・18.8万と同じ並びでした。地域ごとの施設構成の違い(首都圏は訪問看護15%・病院30%、中国四国九州沖縄は訪問看護12%・病院40%)で説明できる差ではありません。
この職種の求人票の読み方
看護師の求人票は、月給の額そのものより「その額が何でできているか」と「どの施設区分か」で判断が変わります。12,061件を実査して見えた、確認すべき順番は次の通りです。
- まず施設区分を揃えて比べる。地域より先です。実査では訪問看護26.3万円・介護施設23.8万円・クリニック23.0万円・病院22.6万円と、施設区分だけで3.7万円の幅が出ました。この差は資格要件を揃えても夜勤の有無を揃えても、5つの地域ブロックすべてで同じ向きに残ります。「同じ看護師の求人」として月給を並べても、訪問看護と病院を混ぜた時点で比較になりません。なお訪問看護が高く出る背景には、オンコール当番や自動車運転が前提になっている求人が多いことがあります(訪問看護1,587件のうち885件=56%にオンコール・待機の記載がありました)。金額だけでなく、その働き方を受け入れられるかをセットで見てください。
- 提示額の内訳を必ず探す。基本給は提示額の中央値86.6%で、6割の求人が9割を切り、1割は7割も切っています。賞与を「基本給の◯ヶ月分」で計算する医療機関は多いので、同じ月給26万円でも基本給22万円の求人と基本給17万円の求人では年収に差がつきます。退職金や時間外の割増単価も基本給が基準です。公的職業紹介(ハローワーク)の求人票は基本給(a)・定額的に支払われる手当(b)・固定残業代(c)が分けて書かれているので、気になる法人の求人がそちらにも出ていないか確認すると内訳が読めます。
- 月給が低く見える病院は、賞与で一部を取り返している。実査では病院の月給が6区分中の最下位でしたが、賞与月数の中央値は3.5ヶ月で最上位でした。基本給×賞与月数で計算した年間賞与の目安は病院67.2万円・クリニック63.0万円・訪問看護60.0万円・介護施設58.5万円です。ただし取り返せるのは一部です。月給の差3.7万円は年に44万円ぶんあり、賞与の差7.2万円では埋まりません。提示額×12ヶ月+年間賞与で粗く年収を出すと訪問看護372万円・介護施設343万円・クリニック340万円・病院338万円の順で、月給の順位とほぼ同じでした。
- 夜勤手当は提示額の外にあると考えて読む。実査では、夜勤ありの4,360件のうち夜勤手当が月給に組み込まれていたのは106件=2.4%だけでした。残りは「夜勤手当1回◯円」と別建てで、提示額には入っていません。だから提示額だけを並べると、夜勤ありの求人はむしろ低く見えます。逆に言えば夜勤ありの求人の実収入は提示額より上振れします。求人票を比べるときは、想定夜勤回数と1回あたりの手当額を確認して、はじめて手取りの比較になります。「夜勤◯回込み」と書かれている求人はその逆で、夜勤が減れば下がります。
- 准看護師でも応募できる求人は、レンジのどちら側が自分かを確認する。上限額の中央値は、正看護師必須が30.6万円、いずれかで応募可が29.0万円、准看護師のみ必須が25.7万円でした。「いずれかで応募可」の求人の上限が正看護師必須とほぼ同じ位置にあるのは、下限が准看護師・上限が正看護師に対応しているためだと読めます。レンジの真ん中を期待値として読むのは危険です。資格による差は提示額でも基本給でも3段階にはっきり出ており(提示額24.5万/22.8万/20.7万、基本給20.4万/19.5万/17.6万)、6つの施設区分のうち5つで同じ並びでした。
- 固定残業代は少数派。ある場合は基本給まで確認する。固定残業代がある求人は906件=7.5%で、看護師の月給の積み上げ方は事務や施工管理とは違います。ただし該当する求人の見え方には注意が必要です。提示額は28.4万円と全体より5.2万円高いのに、基本給は20.0万円で全体と変わりません。訪問看護と介護施設に限れば、固定残業代がある求人の基本給はむしろ1.0万〜1.5万円低く出ました。額は中央値3.3万円・想定時間数は中央値16時間です。看護師の残業は記録に残りにくい業務(申し送り・記録・委員会活動)で発生しやすいため、時間数が実態と合っているかは面接で確認する価値があります。
- 「休みが少ないほど稼げる」にはなっていません。実査した12,061件の年間休日は中央値112日で、104日以下が1,390件ありました。この層の提示額は22.0万円で、120日以上の層の24.0万円より2.0万円低く出ます(差の信頼区間1.6万〜2.0万)。病院だけに絞っても1.2万円低いままでした。年間休日が少ない求人は、その分だけ月給が高いわけではありません。月平均の時間外労働時間の記載(中央値5時間)と合わせて見てください。
あわせて、看護配置基準(7対1・10対1など)・夜勤体制(2交代か3交代か、月の夜勤回数)・有給取得率を見ると、同じ月給でも働き方の差が判断できます。看護師は提示額の内訳と施設区分で実収入が大きく変わるため、給与欄の数字だけを並べても比較になりません。
この調査の限界(お読みください)
- 使用した媒体は公的職業紹介(ハローワークインターネットサービス)1つだけです。前回(2026-07-24・N=129)は医療・介護系の求人サイトを加えた2媒体で実査しましたが、月給の内訳(基本給がいくらか)を読める割合が媒体で割れ(公的職業紹介100% / 求人サイト70%)、対応比較が104件にとどまりました。媒体を1つに固定すると地域と媒体の交絡が構造的に消え、内訳の取得率が100%になるため、こちらを優先しています。そのため今回のデータからは媒体差を評価できません。なお前回の2媒体比較では中央値がどちらも24.0万円で信頼区間も重なっており、看護師は媒体による差が小さい職種でした。
- 掲載されていない求人は含まれていません。特に看護師は人材紹介会社が抱える非公開求人の比率が高い職種とされ、この点の影響は他職種より大きい可能性があります。今回の数字は「公開求人に出ている条件」の相場として読んでください。
- 47都道府県の検索結果を最後のページまで巡回して28,227件の一覧をつくり、そこから2件に1件を機械的に抜き出した14,128件の求人票を取得しています(掲載順の偏りを避けるための系統抽出。取得失敗0件)。前回(各県8件・計376件)と違い県ごとの件数は求人数に比例するため、求人の多い都府県の重みが大きくなっています。前回の全国値とは重み付けが違う点にご注意ください。
- 取得した14,128件のうち、正社員・月給制の看護師/准看護師求人でないものを642件除いています(月給制でない277件、看護助手・医療事務・動物病院など別職種151件、夜勤専従95件、看護部長・師長など管理職65件、獣医業46件、資格要件を読み取れなかった8件)。一覧画面は日給制・時給制の求人も月額換算で表示するため、求人票の「賃金形態等」が月給であることを全件確認してから採っています。
- 同一法人が事業所ごとに同じ給与条件で求人を出しているケースがあり、そのまま数えると相場が歪みます。事業所名(法人格を除いた表記)+提示額の上下限+基本給+定額手当+産業分類がすべて一致する求人を同一のひな型とみなして名寄せしました(13,486件→12,061件・1,425件=10.6%を除外)。この判定は掲載内容からの推定を含みます。名寄せに使った事業所名は、名寄せの直後にレコードから破棄しています。
- 「提示額」と「基本給」の判定は、求人票の賃金欄の構造から機械的に決めています。提示額=基本給(a)+定額的に支払われる手当(b)+固定残業代(c)の下限、基本給=同じ求人票の(a)の下限です。この定義により全12,061件が「手当込みの総額提示」に分類されるため、測定量を判別できず除外した求人は0件です。他媒体の求人票と数字を比べる場合は、どの欄の額かを揃えてください。
- 基本給の中央値20.0万円は、信頼区間の上下がどちらも20.0万円になりました。計算に失敗したのではなく、基本給がちょうど20.0万円の求人が904件あり、ブートストラップ20,000回のほぼすべてで中央値が20.0万円に落ちるためです。基本給は切りのいい額に集中する分布で、20.0万円前後で標本を入れ替えても中央値が動きません。「20.0万円ぴったりが相場」という意味ではなく、四分位(18.0万〜22.0万円)のほうが分布の広がりを表しています。
- 夜勤の有無は、求人票の就業時間欄と就業時間の特記事項から機械判定しています(日をまたぐ時間帯、16時以降に始まる時間帯、または特記事項に夜勤・当直・2交代・3交代の記載があれば「夜勤あり」)。シフトの一部に夜勤が含まれる求人を拾う判定で、実際の夜勤回数は求人ごとに違います。夜勤ありの4,360件のうち、夜勤手当が提示額の中(b欄)に入っていたのは106件(2.4%)だけで、3,805件は提示額の外側に別建てで書かれていました。夜勤の対価はこの集計にほとんど入っていません。
- 資格要件は求人票の「必要な免許・資格」欄の全文から3区分に機械分類しています。看護師と准看護師の両方が挙がっていて「准看護師不可」の記載がないものを「いずれかで応募可」、看護師だけのものを「正看護師必須」、准看護師だけのものを「准看護師のみ必須」としました。准看護師でも応募できる求人は、下限が准看護師・上限が正看護師に対応している場合があり、レンジ幅を読むときの注意点になります。
- 施設区分は求人票の産業分類を土台に、訪問看護だけは職種名・事業所名を優先して判定しています(訪問看護ステーションの産業分類が「老人福祉・介護事業」になっている求人が実在するため)。産業分類が医療・福祉の外にある求人(自動車整備業のデイサービス、小売業の訪問看護など)も実在するので、産業分類で決まらないものは職種名の施設語で拾っています。それでも決まらなかった177件は「その他(保育所・学校・企業内ほか)」にまとめました。この区分は規約の n≥10 を満たしますが、中身は均質ではありません。
- 年間賞与の目安として本文に書いた金額は、1件ごとに「基本給の下限×賞与月数」を計算してから中央値を取ったものです。賞与月数の記載があった10,356件が対象で(賞与制度ありは11,770件)、いずれも前年度実績や見込みの記載であり、支給を約束するものではありません。基本給の下限で計算しているため、経験加算のある人の実額とは異なります。
- 対象は正社員・月給制のみです。パート・アルバイト・派遣・契約社員・非常勤・夜勤専従は除外しています。時給制・日給制の求人、年収のみで示す求人は月給が読み取れないため対象外です。看護助手・看護補助者、保健師・助産師の専任求人、動物看護師も対象外としています。
- 月給下限のみを集計しています。夜勤手当・オンコール手当・賞与・住宅手当の実績額は含まないため、年収の比較にはそのまま使えません。就業場所の都道府県は求人票の就業場所欄から判定していますが、県名を書かず市区町村から始まる求人票が88件あり、これらは検索した都道府県で補いました(検索した県と就業場所の県が食い違った求人は14,128件中6件で、ページ送りによる他県の混入は起きていません)。
実査方法: 公的職業紹介(ハローワークインターネットサービス)で公開されている看護師・准看護師の正社員(常勤・月給制)求人12,061件(全国47都道府県・重複排除後)の月給表記を、47都道府県の検索結果を最後のページまで巡回した28,227件の一覧から系統抽出して実査(2026-08-30時点)。地域と媒体が交絡しないよう媒体を1つに固定したうえで、求人票の賃金欄から「手当・固定残業代を含んだ提示額」と「その内訳の基本給」を全件同一のパーサで抽出して集計し、中央値の95%信頼区間はブートストラップ法(20,000回)で算出/数値は実査時点の集計であり、個別の求人・企業を示すものではありません。/公表値は中央値の信頼区間が支持する精度に合わせ、1,000円単位に丸めています。
給与の数字だけでなく「職場のリアル」も確かめてから応募したい方へ。リクプルは働く人のインタビューと募集要項をセットで掲載しています。
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