このページは「平均年収」の統計ではなく、いま実際に掲載されている求人の提示額を実査した定点観測データです。今この職種に応募したら、求人票にどんな数字が並んでいるかが分かります。
月給下限の中央値20万円95%信頼区間 20万円〜20.2万円(n=1224)
求人の中央50%が収まる帯19万円〜22万円上下25%ずつを除いた「よくある帯」
現実的な期待値の目安23.3万円各求人のレンジ中央の中央値
この数字が指しているもの
上の数字は手当を含んだ総額提示(基本給+毎月定額で支払われる手当+固定残業代)の求人だけを集計した値です(工場・製造の求人票では、月給欄に技能手当・職務手当などの定額手当が合算された額が出ます)。 同じ職種でもその求人票の内訳に書かれている基本給で出している求人は水準が異なり、月給下限の中央値は19.4万円(n=1224・主系列と同じ1,224件すべての内訳。独立した別の求人群ではなく、同じ求人の内訳です)。 表記の違う求人どうしを同じ土俵で比べないでください。
提示額と基本給の対応比較(1,224件・同じ求人どうし)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 求人票に出ている提示額(定額手当・固定残業代込み) | 1224件 | 20万円 |
| その内訳にある基本給 | 1224件 | 19.4万円 |
交替制・シフト勤務の有無(提示額の月給下限)※この差は信頼区間が0をまたぎ、確定していません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 交替制・シフト勤務あり | 369件 | 20.2万円 |
| 日勤のみ | 855件 | 20万円 |
同じ分け方を「内訳にある基本給」で見ると ※差が消えます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 交替制・シフト勤務あり | 369件 | 19.4万円 |
| 日勤のみ | 855件 | 19.4万円 |
同じ分け方を「月給レンジの上限額」で見ると ※こちらにだけ差が出ます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 交替制・シフト勤務ありの求人の上限額 | 369件 | 26.6万円 |
| 日勤のみの求人の上限額 | 855件 | 25.5万円 |
地域ブロック別(提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 95件 | 22万円 |
| 関西・東海 | 281件 | 20.5万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 265件 | 20.2万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 404件 | 19.7万円 |
| 北海道・東北 | 179件 | 19.3万円 |
同じ地域ブロックを「内訳にある基本給」で見ると(1,224件)※首都圏が1位・北海道東北が最下位という並びは変わりません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 95件 | 21万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 265件 | 20万円 |
| 関西・東海 | 281件 | 20万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 404件 | 19万円 |
| 北海道・東北 | 179件 | 18.7万円 |
業種別(提示額の月給下限)※最上位と最下位の差も信頼区間が0をまたぎます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 金属製品・機械器具 | 298件 | 20.5万円 |
| 輸送用機械(自動車・同部品ほか) | 91件 | 20.2万円 |
| 食料品・飲料 | 248件 | 20万円 |
| 繊維・紙・木材・印刷ほか | 232件 | 20万円 |
| 化学・プラスチック・窯業 | 244件 | 20万円 |
| 電子部品・電気機械 | 111件 | 20万円 |
必要な経験別(提示額の月給下限)※月給欄に確実に効いている唯一の要件です| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 実務経験が必須 | 63件 | 22.1万円 |
| 経験があれば尚可 | 204件 | 20.2万円 |
| 経験不問 | 957件 | 20万円 |
同じ経験要件を「内訳にある基本給」で見ると(1,224件)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 実務経験が必須 | 63件 | 22万円 |
| 経験があれば尚可 | 204件 | 20万円 |
| 経験不問 | 957件 | 19万円 |
同じ経験要件を「月給レンジの上限額」で見ると ※下限より大きく開きます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 実務経験が必須の求人の上限額 | 63件 | 32万円 |
| 経験があれば尚可の求人の上限額 | 204件 | 28.1万円 |
| 経験不問の求人の上限額 | 957件 | 25万円 |
固定残業代の有無(提示額の月給下限)※記載があるのは5.2%だけです| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 固定残業代あり | 64件 | 23.2万円 |
| 固定残業代なし/記載なし | 1160件 | 20万円 |
同じ分け方を「内訳にある基本給」で見ると ※上下が入れ替わります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 固定残業代なし/記載なし | 1160件 | 19.5万円 |
| 固定残業代あり | 64件 | 19万円 |
年間休日数別(提示額の月給下限)※休みの少なさが月給に反映される形にはなっていません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 年間休日120日以上 | 508件 | 20.3万円 |
| 年間休日105〜119日 | 588件 | 20万円 |
| 年間休日105日未満 | 128件 | 20万円 |
実査で見えたこと
- 提示額はほぼそのまま基本給です。しかもその一致の度合いは、これまで実査した10職種の中で最も強いものでした。1,224件すべてで内訳が読め、基本給は提示額の中央値100.0%、741件(60.5%)が1円単位で完全に同額です(整備士53%・溶接工56%・電気工事士52%・事務50%を上回ります)。看護師86%・保育士87%・ドライバー84%のように「月給25万円の実態が基本給21万円」という形にはなりにくい職種です。ただし例外は無視できず、207件(16.9%)は基本給が提示額の9割を切り、42件(3.4%)は7割も切ります。最も差の大きい求人は提示27.0万円に対し基本給12.0万円(44%)で、この求人に固定残業代の記載はなく、差の15万円はすべて技能手当・協調手当・諸手当でした。9割を切る207件のうち152件(73%)は固定残業代がありません。賞与や退職金が基本給を基準に計算される会社では、この違いは年間の受取額に効いてきます。
- 「交替勤務だから月給が高い」は求人票の月給欄には出ていません。交替制・シフト勤務ありの369件は20.2万円、日勤のみの855件は20.0万円で、差は0.2万円・信頼区間は0〜0.6万円と0をまたぎます。同じ求人の基本給で並べ直すと19.4万円対19.4万円で差が消え(差の信頼区間は−0.5〜+0.46万円)、業種を揃えると向きも一致しません(金属製品・機械器具+0.8万円、電子部品+0.9万円に対し、食料品・飲料は−0.2万円、輸送用機械は−0.4万円と逆向き)。差が出るのは月給レンジの上限額だけで、交替制266,000円対日勤255,000円(差1.1万円・信頼区間0.09〜2.0万円)、日をまたぐ勤務帯がある求人に絞ると270,000円対255,000円(差1.53万円・信頼区間0.6〜2.75万円)と、こちらは0をまたぎません。夜勤手当・交替勤務手当・深夜割増は月給欄のa+b+cの外側で支給されるため、交替勤務の対価は提示額の比較では見えないということです。看護師回で「夜勤の有無は提示額をほぼ動かさない」と出たのと同じ構造でした。
- 月給欄に確実に効いている要件は実務経験ひとつだけです。実務経験が必須の63件は22.1万円、経験不問の957件は20.0万円で、差は2.1万円・信頼区間1.6〜3.0万円と0をまたぎません。5つの地域ブロックすべて、6つの業種すべてで同じ向きです(ブロック別で+1.5〜4.5万円、業種別で+1.9〜5.0万円)。内訳の基本給で見るとむしろ差は広がり22.0万円対19.0万円(差3.0万円・信頼区間1.88〜3.3万円)、月給レンジの上限額では32.0万円対25.0万円(差7.0万円・信頼区間4.7〜8.7万円)まで開きます。ただし実査した求人のうち実務経験を必須にしていたのは5.1%(63件)だけで、78.2%(957件)は経験不問でした。入口は極端に広く、そのぶん入口の月給はほぼ一律に20.0万円に置かれている、というのがこの職種の形です。
- 固定残業代の記載は1,224件中64件(5.2%)で、これまで実査した職種の中で最も少ない水準でした(電気工事士14.1%、保育士10.2%、看護師7.3%)。ただし記載がある求人では、月給欄の高さがまるごと残業代の先出しです。提示額は23.2万円対20.0万円(差3.2万円・信頼区間2.5〜4.0万円)と高く見えますが、同じ求人の基本給で並べ直すと19.0万円対19.5万円と上下が入れ替わります(差−0.54万円・信頼区間−1.33〜−0.2万円)。提示額と基本給の差額は固定残業代ありで4.2万円(信頼区間3.7〜4.8万円)、なしでは0円(1,160件中741件が完全同額)と、信頼区間が完全に分かれます。想定時間数は中央値21時間、四分位15〜30時間、30時間以上が23件、40時間以上が10件、最長45時間です。
- 地域差ははっきり出ていて、内訳の基本給で並べ直しても首都圏が1位・北海道東北が最下位という並びは変わりません。首都圏22.0万円は北海道・東北19.3万円との差が2.74万円(信頼区間1.7〜3.5万円)、2位の関西・東海20.5万円との差も1.5万円(信頼区間0.7〜2.34万円)で、どちらも0をまたぎません。基本給でも21.0万円対18.7万円(差2.27万円・信頼区間1.89〜3.08万円)です。月給レンジの上限額でも首都圏30.0万円に対し中国・四国・九州・沖縄24.7万円、北海道・東北25.0万円と開きます。一方で業種による差は確定しませんでした。最上位の金属製品・機械器具20.5万円と食料品・飲料20.0万円の差は信頼区間が−0.002〜1.1万円と0をまたぎ、6業種のうち4業種は中央値が20.0万円で並びます。しかも業種ごとに地域ブロック別で見ると、どの業種でも首都圏が最上位でした。工場の月給を動かしているのは、作っているものより働く場所です。
この職種の求人票の読み方
工場・製造の求人票は、月給欄の数字そのものより「その額に何が入っていて、何が入っていないか」を読む必要があります。1,224件の実査から見えた、確認すべき順番は次の通りです。
- 月給欄はほぼそのまま基本給と読んでよい。ただし6件に1件は例外。1,224件すべてで内訳が読め、基本給は提示額の中央値100.0%、741件(60.5%)は1円単位で完全に同額でした。実査職種の中で最も一致率が高く、看護師(86%)や保育士(87%)のように「月給の内訳を開けたら基本給が大きく下だった」という心配は相対的に小さい職種です。ただし207件(16.9%)は基本給が提示額の9割を切り、最も差の大きい求人では提示27.0万円に対し基本給12.0万円(44%)でした。差の15万円は技能手当・協調手当などの定額手当で、固定残業代の記載はありません。内訳が書かれていない求人では、面接で「この月給のうち基本給はいくらですか」と確認する価値があります。
- 「交替勤務だから高い」を月給欄で確かめようとしない。交替制・シフト勤務ありの求人は20.2万円、日勤のみは20.0万円で、この差は信頼区間が0をまたぎます。基本給で見ると19.4万円対19.4万円で完全に一致します。理由ははっきりしていて、夜勤手当・交替勤務手当・深夜割増は月給欄(基本給+定額手当+固定残業代)の外側で支給されるからです。つまり交替勤務の対価は、求人票の月給欄をどれだけ見比べても出てきません。確認すべきは「夜勤・準夜勤が月に何回か」「1回あたりの手当はいくらか」「2交替か3交替か」で、これは求人票からは読み取れないので面接で聞くしかありません。逆に言えば、日勤のみの求人と交替制の求人が同じ月給20万円で並んでいるとき、実際の受取額は交替制のほうが上になる可能性が高いということです。
- 交替制で唯一はっきり違うのは上限額。月給レンジの上限は交替制26.6万円・日勤25.5万円(差1.1万円)、日をまたぐ勤務帯のある求人に絞ると27.0万円・25.5万円(差1.53万円)で、こちらは信頼区間が0をまたぎません。同じ職場で長く働いたときの伸びしろに交替勤務が効いている形です。ただし上限額が「何年目・どの役割の人の数字か」は求人票からは分かりません。
- 未経験で入るなら、入口の月給はほぼ一律だと考えて職場の中身で選ぶ。実査した求人の78.2%(957件)が経験不問で、その中央値は20.0万円、信頼区間も20.0〜20.0万円とほとんど動きません。実務経験が必須の求人は5.1%(63件)しかなく、そちらは22.1万円です。差は2.1万円で、5ブロック・6業種すべてで同じ向きに出ます。上限額まで見ると32.0万円対25.0万円と7.0万円開きます。入口の月給で求人を選び分けるのはほぼ不可能なので、資格取得の支援があるか、多能工として複数工程を経験できるか、交替勤務に入れるか(手当がつく)といった、数年後に効く条件で選ぶほうが合理的です。
- 固定残業代の記載は少ないが、あったら必ず時間数を見る。記載があったのは5.2%(64件)だけで、実査職種の中では最も少ない水準です。ただし該当する求人では、提示額23.2万円に対し同じ求人の基本給が19.0万円で、固定残業代のない求人の19.5万円を下回ります。差額は中央値4.2万円で、これはまるごと残業代の先出しです。想定時間数は中央値21時間、30時間以上が23件、最長45時間でした。月給の高い求人が並んでいるとき、その差が基本給の差なのか残業前提の数字なのかで、時間あたりの条件は逆転します。
- 年間休日は必ず数字で確認する。この職種では月給と切り離して選べる。実査した求人の年間休日は52日から188日まで開いており(中央値116日、四分位108〜121日、120日以上が41.5%)、実査職種の中では休日の多い部類です。それにもかかわらず、年間休日120日以上(20.3万円)、105〜119日(20.0万円)、105日未満(20.0万円)で月給下限に差はなく、差の信頼区間も0をまたぎます。「休みが少ない代わりに月給が高い」というトレードオフは、少なくとも求人票の月給欄には現れていません。交替制の求人のほうがむしろ年間休日は多い(中央値117日対115日)という結果でした。同じ月給の求人が並んでいるなら、年間休日で選んで損はありません。
- 作っているもの(業種)で相場は変わらない。働く場所では変わる。金属製品・機械器具20.5万円、輸送用機械20.2万円、食料品・飲料/繊維・紙・木材・印刷/化学・プラスチック・窯業/電子部品・電気機械はいずれも20.0万円で、最上位と最下位の差も信頼区間が0をまたぎます。一方で地域は効きます。首都圏22.0万円に対し北海道・東北19.3万円(差2.74万円)、関西・東海20.5万円との差も1.5万円で、いずれも信頼区間が0をまたぎません。基本給で並べ直しても首都圏が1位・北海道東北が最下位という並びは変わらず、どの業種で見ても首都圏が最上位でした。「食品より自動車部品のほうが給料がいい」といった業種の選び方は、求人票の月給欄では支持されません。
- 「工場は給料がいい」という実感の出どころを分けて考える。提示額の中央値20.0万円は、これまで実査した11職種の中では下から2番目です(施工管理26.0万円、ドライバー25.0万円、看護師23.5万円、営業23.0万円、電気工事士21.5万円、介護職・保育士・整備士・溶接工21.0万円、事務19.0万円)。それでも工場勤務の手取りが高くなることがあるのは、この実査に入っていない部分——交替勤務手当・深夜割増・残業代・賞与——が上に乗るからです。月給レンジの上限は26.0万円(下限の1.29倍・幅6.0万円)で、上下限が同額の求人は6.9%しかありません。求人票の月給欄だけを見比べても、この職種の実際の受取額の差は説明できないと考えたほうが正確です。
あわせて、勤務が2交替か3交替か(それぞれの手当額)、繁忙期の残業時間(実査求人の月平均時間外は中央値15時間)、寮・社宅の有無と費用、資格取得(フォークリフト、玉掛け、クレーン、危険物取扱者、食品衛生関連)の費用負担、多能工として複数工程を経験できるか、賞与の支給実績(実査求人の97.4%が賞与制度ありと記載)を見ると、同じ月給でも条件の差が判断できます。とくに今回の実査では、職種名に「製造」「工場」と入っていながら中身が生産管理・品質保証・設備保全・営業・事務という求人が353件ありました。応募前に仕事内容欄を最後まで読むことをおすすめします。
この調査の限界(お読みください)
- 今回も媒体は公的職業紹介1つだけです。事務・看護師・保育士・整備士・電気工事士回と同じ設計で、地域ごとに媒体が変わると地域差ではなく媒体差を測ってしまうため、媒体構成を揃えることを優先しています。その結果この数字は公的職業紹介に出ている求人層の相場であり、そこに載らない求人(民間媒体にしか出ない求人や高年収帯の求人)は含まれていません。媒体差そのものは今回評価できていません。
- 47都道府県すべてで検索し、職種フリーワード「製造」と「工場」の検索結果1ページ目(各30件)を採取して2,665件(求人番号で名寄せ済み)を取得、そこから条件で絞って1,224件にしています。1県あたり18〜36件(中央値26件)です。県あたりの件数を揃えているため、全国の数字は求人数の少ない県を実際の求人数より重く見ています(「県をまたいで平らに見た相場」としてお読みください)。並び順は既定の新着順のままなので有料掲載による歪みは受けませんが、直近に受理された求人に寄ります。
- 主系列と副系列は同じ1,224件です。この媒体の求人票は賃金欄が「基本給a」「定額的に支払われる手当b」「固定残業代c」に分かれているため、提示額(a+b+c)と内訳の基本給(a)を全件で対応させられました。測定量を判別できず除外した求人は0件です。副系列は独立した別の求人群ではなく、同じ求人の内訳です。
- 「どの欄の額を採るか」は求人票を1つも読む前に決めて、全国すべての求人に同じ1つのプログラムで適用しています(提示額は賃金欄のa+b+c、基本給はa)。過去の実査で採取担当ごとに判定基準が割れ、地域差ではなく判定基準の差を測ってしまった事故があったため、人ではなくプログラムに固定する方式に変えました。
- 検算として、全47都道府県から1件ずつ(計47件)を、採取に使ったデータを一切参照しない新しい通信から取り直し、金額・基本給・雇用形態・賃金形態・産業分類・経験要件・年間休日・固定残業代の有無を機械照合しました。不一致は0件です。
- 一覧画面には時給制・日給制の求人も月額換算で表示されるため、そのまま採ると高額の外れ値として混入します。全件について詳細画面の「賃金形態等」が「月給」であることを確認してから採用しました。この判定で除外したのは日給160件・時給74件・年俸12件・その他15件です。派遣・請負での就業となる求人と労働者派遣業の事業所の求人23件、就業場所が検索した県と一致しない求人4件、就業場所欄に都道府県が書かれていない求人13件(「札幌市・小樽市」のように市名だけの表記)、夜勤専従の求人1件も採取前に除外しています。
- 同一法人・同一事業所が同じ給与で複数の求人を出しているケースを機械的に名寄せしました。同一事業所番号×同一給与が112件、「下限・上限・都道府県・業種」の署名一致が34件で、合計146件(10.7%)を除外しています。2つの職種フリーワードで同じ求人番号を二重に採取した5件も除外済みです。
- 対象は「事業所の産業分類が製造業である求人(=工場)」で働く製造・加工・組立・検査の職に限っています。産業分類が製造業でない事業所の求人635件(店内で製造する菓子・パン小売業、食料品卸売業、建設業、運送業、労働者派遣業など)は、仕事の中身が製造であっても除外しました。工場の外にある「製造」の仕事はこの数字に入っていません。また職種名が製造ライン以外の職務を指す求人353件(生産管理・製造管理・品質保証・設計・開発・生産技術・設備保全・整備・営業・事務・工場長ほか)も除外しています。「製造スタッフ・保全スタッフ」のように製造職と保全職を1つの求人票で募集しているものは、どちらの賃金を指すか求人票から判別できないため一律で除外しました。
- 交替制・シフト勤務の判定は求人票の記載から機械的に行っています(就業時間区分が「交替制(シフト制)」=134件、就業時間帯が2つ以上記載されている=356件、日をまたぐか16時以降に始まる勤務帯がある=239件のいずれか)。実際の交替頻度(2交替か3交替か、夜勤が月に何回か)は求人票からは読み取れません。また夜勤手当・交替勤務手当・深夜割増は月給欄のa+b+cの外側で支給されるのが通例で、提示額の比較では対価そのものが見えていません(看護師回と同じ構造です)。
- 業種は事業所の産業分類から機械的に6区分にまとめたもので、同じ工場の中の職種差(成形か、組立か、検査か)は分けられていません。業種別の数字は最上位(金属製品・機械器具20.5万円)と最下位(20.0万円)の差の信頼区間が0をまたぎ、差があるとは言えません。
- 月給下限のみを集計しています。賞与、交替勤務手当や夜勤手当の実支給額、深夜割増、残業代の実支給額は含んでいないため、年収や手取りの比較にはそのまま使えません。年間休日は52日〜188日(中央値116日)と幅が非常に大きく、同じ月給でも実際の時間あたりの条件は大きく変わります。
- 地域ブロックのうち首都圏はn=95とやや薄く、信頼区間も広めです。関西・東海と甲信越・北陸・北関東の順位、中国・四国・九州・沖縄と北海道・東北の順位は確定していません。業種別の輸送用機械(n=91)・電子部品・電気機械(n=111)、経験要件の「実務経験が必須」(n=63)、固定残業代あり(n=64)も薄く、参考値としてお読みください。
実査方法: 公開されている工場・製造(製造オペレーター・加工・組立ほか)の正社員求人1,224件(全国47都道府県・重複排除後)の月給表記を、地域5ブロックに分けて実査(2026-08-21時点)。媒体は全ブロックで採取条件を揃えるため公的職業紹介1つに固定し、47都道府県の求人票から金額と分類を同一のプログラムで機械抽出。求人票の「基本給+定額的に支払われる手当+固定残業代」を提示額、「基本給」をその内訳として同一求人で対応させて集計。中央値の95%信頼区間はブートストラップ法(20,000回)で算出/数値は実査時点の集計であり、個別の求人・企業を示すものではありません。/公表値は中央値の信頼区間が支持する精度に合わせ、1,000円単位に丸めています。
給与の数字だけでなく「職場のリアル」も確かめてから応募したい方へ。リクプルは働く人のインタビューと募集要項をセットで掲載しています。
インタビュー記事を見る