このページは「平均年収」の統計ではなく、いま実際に掲載されている求人の提示額を実査した定点観測データです。今この職種に応募したら、求人票にどんな数字が並んでいるかが分かります。
月給下限の中央値21万円95%信頼区間 21万円〜21.1万円(n=4536)
求人の中央50%が収まる帯19.3万円〜24万円上下25%ずつを除いた「よくある帯」
現実的な期待値の目安25.7万円各求人のレンジ中央の中央値
この数字が指しているもの
上の数字は求人票に出ている提示額(基本給+定額手当+固定残業代)の求人だけを集計した値です(求職者が募集要項で最初に目にする金額です。この媒体の求人票は賃金欄の構造上、必ずこの合計額が表示されます)。 同じ職種でもその求人票の内訳に書かれている基本給で出している求人は水準が異なり、月給下限の中央値は20万円(n=4536・主系列と同じ4,536件の内訳です。独立した別の求人群ではありません)。 表記の違う求人どうしを同じ土俵で比べないでください。
提示額と基本給の対応比較(4,536件・同じ求人どうし)※4,536件中2,306件(51%)は1円単位で完全に同額でした| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 求人票に出ている提示額 | 4536件 | 21万円 |
| その内訳にある基本給 | 4536件 | 20万円 |
同じ対応比較を「固定残業代の有無」で分けると ※提示額の3.8万円の差は、基本給では消えます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 固定残業代あり・提示額 | 532件 | 24.4万円 |
| 固定残業代あり・その内訳の基本給 | 532件 | 20万円 |
| 固定残業代なし/記載なし・提示額 | 4004件 | 20.6万円 |
| 固定残業代なし/記載なし・その内訳の基本給 | 4004件 | 20万円 |
地域ブロック別(提示額の月給下限)※下位2ブロックどうしを除き、隣り合うブロックの信頼区間は重なりません| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 496件 | 24万円 |
| 関西・東海 | 1011件 | 22万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 873件 | 21.2万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 1286件 | 20.2万円 |
| 北海道・東北 | 870件 | 20万円 |
同じ地域ブロックを「内訳にある基本給」で見ると ※順位は1つも入れ替わりませんでした| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | 496件 | 22万円 |
| 関西・東海 | 1011件 | 20.2万円 |
| 甲信越・北陸・北関東 | 873件 | 20万円 |
| 中国・四国・九州・沖縄 | 1286件 | 19.6万円 |
| 北海道・東北 | 870件 | 19万円 |
整備士資格の要件別(提示額の月給下限)※5つの地域ブロックすべて・件数の足りる6つの業態すべてで同じ向きに出ました| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 二級以上が必須 | 890件 | 23万円 |
| 三級・級指定なしで可 | 901件 | 21.7万円 |
| 整備士資格は不問・歓迎 | 2745件 | 20.2万円 |
同じ資格要件を「内訳にある基本給」で見ると ※差は2.8万円から0.8万円に縮みます| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 二級以上が必須 | 890件 | 20.8万円 |
| 三級・級指定なしで可 | 901件 | 20万円 |
| 整備士資格は不問・歓迎 | 2745件 | 20万円 |
資格要件を「必要な経験」で揃えて比べ直すと(提示額)※経験を揃えても資格の差は残ります| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 経験必須のなかで・二級以上必須 | 370件 | 24万円 |
| 経験必須のなかで・資格不問 | 342件 | 22.9万円 |
| 経験必須のなかで・三級/級指定なし | 352件 | 22万円 |
| 経験があれば尚可のなかで・二級以上必須 | 213件 | 22.9万円 |
| 経験があれば尚可のなかで・三級/級指定なし | 213件 | 22万円 |
| 経験があれば尚可のなかで・資格不問 | 968件 | 20.3万円 |
| 経験不問のなかで・二級以上必須 | 307件 | 22万円 |
| 経験不問のなかで・三級/級指定なし | 336件 | 21万円 |
| 経験不問のなかで・資格不問 | 1435件 | 20万円 |
必要な経験別(提示額の月給下限)| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
|---|
| 経験が必須 | 1064件 | 23万円 |
| 経験があれば尚可 | 1394件 | 21万円 |
| 経験は不問 | 2078件 | 20.3万円 |
固定残業代の有無別(提示額の月給下限)※5つの地域ブロックすべてで同じ向きに出ました| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 固定残業代の記載あり | 532件 | 24.4万円 |
| 固定残業代なし/記載なし | 4004件 | 20.6万円 |
業態別(提示額の月給下限)※最上位の「運送・バス・タクシー会社の自社整備」だけは、地域でも資格要件でも揃えて最上位に残りました| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 運送・バス・タクシー会社の自社整備 | 563件 | 22.4万円 |
| カー用品店ほか | 47件 | 22.1万円 |
| その他 | 113件 | 22万円 |
| ガソリンスタンド運営会社の整備部門 | 115件 | 21.5万円 |
| 整備工場・車検専門店 | 2376件 | 21万円 |
| 中古車販売店 | 635件 | 21万円 |
| 自動車販売店・ディーラー | 687件 | 20.6万円 |
年間休日別(提示額の月給下限)※休日が少ない求人ほど月給が高い、という関係は出ませんでした| 区分 | 実査件数 | 月給下限の中央値 |
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| 年間休日 120日以上 | 655件 | 21.6万円 |
| 年間休日 105〜119日 | 2404件 | 21.4万円 |
| 年間休日 105日未満 | 1477件 | 20.2万円 |
実査で見えたこと
- 月給が高く見える求人は、その多くが固定残業代を含んでいます。固定残業代の記載がある532件(11.7%)は提示額の中央値24.4万円(95%信頼区間24.0〜24.9万円)、記載のない4,004件は20.6万円(20.5〜20.8万円)で信頼区間が重ならず、この向きは5つの地域ブロックすべてで同じでした。ところが同じ求人の内訳にある基本給で並べ直すと、どちらも20.0万円で差が消えます。決め手は差額のほうで、提示額と基本給の差は固定残業代のある求人が4.0万円(3.9〜4.4万円)、ない求人が0円(0〜0円)と信頼区間が完全に分離しました。つまり見かけの3.8万円はまるごと残業代の先出しです。固定残業代のある532件のうち、提示額と基本給が同額の求人は1件もありませんでした。想定されている時間数は中央値20時間・第3四分位30時間で、判明した527件のうち134件が30時間以上、26件が45時間以上、最長は78時間分でした。なお前版(N=705)に書いた「基本給で並べ直すと固定残業代ありのほうが低くなる(上下が入れ替わる)」は、件数を6倍にすると再現しませんでした。逆転ではなく同額です——この点は撤回します。
- 固定残業代さえ入っていなければ、この職種の月給欄はほぼそのまま基本給と読めます。基本給は提示額の中央値100.0%で、4,536件のうち2,306件(51%)が1円単位で完全に同額でした。看護師(基本給は提示額の86%)や保育士(87%)、介護職(80%)のように毎月の手当を月給に積み上げる職種とは構造が違います。ただし例外は2割あります。938件(20.7%)は基本給が提示額の9割を切り、そのうち493件は固定残業代のない求人でした。乖離をつくっているのは技術手当・職務手当・評価能率手当といった定額手当で、4,536件のうち1,927件(42.5%)に何らかの定額手当が付いています。最も差が大きい求人は提示額23.95万円に対し基本給2.2万円(9%)で、差の21.75万円は評価能率手当20.5万円などです。中央値が安心材料になるのは全体の話であって、応募先の1件がどちら側かは求人票の内訳欄を開くまで分かりません。
- 整備士資格の等級は、求人票の月給下限をはっきり動かしています。二級以上が必須の890件は23.0万円(22.6〜23.2万円)、資格不問・歓迎の2,745件は20.2万円(20.0〜20.5万円)で信頼区間が重ならず、5つの地域ブロックすべて・件数の足りる6つの業態すべてで同じ向きでした。しかもこれは経験要件との交絡ではありません。二級以上必須の890件のうち経験も必須なのは370件(42%)にとどまり、経験を揃えて比べ直しても——経験があれば尚可のなかで22.9万円対20.3万円、経験不問のなかで22.0万円対20.0万円——同じ向きに開きます(この2つは信頼区間も重なりません)。ただし経験必須どうしで比べると24.0万円対22.9万円まで縮み、信頼区間が接します。また内訳の基本給で引き直すと20.8万円対20.0万円と差が0.8万円まで縮むので、上乗せのかなりの部分は資格手当として支払われている可能性があります。同じ業務独占資格でありながら資格要件で月給下限が動かなかった電気工事士とは正反対の結果です。
- 業態のうち1つだけ、条件を揃えても上位に残るものがあります。運送会社・バス会社・タクシー会社が自社の車両を整備する求人563件は22.4万円(22.0〜23.0万円)で、整備工場・車検専門店21.0万円、中古車販売店21.0万円、自動車販売店・ディーラー20.6万円を上回りました。これは構成の偏りではありません。5つの地域ブロックすべてで最上位(または同額)、3つの資格段階すべてで最上位、二級以上必須に絞ると25.0万円で整備工場の23.6万円を上回ります。前版で「業態で相場を語ることはできない」と書きましたが、この1業態については訂正します。一方でディーラーと整備工場の上下は資格要件しだいです。二級以上を必須にする求人ではディーラー21.8万円が整備工場23.6万円を下回り、件数の足りる4ブロックすべてで同じ向きに出ますが、資格不問の求人ではどちらも20.0万円前後で差が消えます。
- 地域差は、この職種では基本給そのものの差です。首都圏24.0万円(23.2〜24.4万円)・関西東海22.0万円(22.0〜22.4万円)・甲信越北陸北関東21.2万円(21.0〜21.6万円)・中国四国九州沖縄20.2万円(20.0〜20.5万円)・北海道東北20.0万円(19.5〜20.0万円)と一列に並び、下位2ブロックどうしを除いて隣り合うブロックの信頼区間が重なりません。この順序は、同じ求人の内訳にある基本給で並べ直しても1つも動きません(首都圏22.0万円・北海道東北19.0万円)。提示額と基本給の差はどのブロックでも小さく、首都圏の高さは手当の厚さではなく基本給の水準そのものなので、賞与や退職金の算定基礎にもそのまま効いてきます。なお年間休日については、前版で「月給下限とは無関係」と書いた点を訂正します。年間休日105日未満の1,477件は20.2万円で、105〜119日の21.4万円・120日以上の21.6万円を下回り、この向きは5ブロックすべてで同じでした。休みが少ないぶん月給が高い、という関係はこの職種の求人票には出ていません。
この職種の求人票の読み方
整備士の求人票は、月給欄に固定残業代が入っているかどうかで意味がまったく変わります。全国4,536件の実査から見えた、確認すべき順番は次の通りです。
- まず固定残業代の有無と時間数を見る。実査した4,536件のうち固定残業代の記載があったのは532件(11.7%)でしたが、その532件は提示額の中央値が24.4万円と、記載のない4,004件の20.6万円を明確に上回りました。ところが内訳の基本給で並べ直すと、どちらも20.0万円で差が消えます。差額の中央値4.0万円はまるごと残業代の先出しで、532件のうち提示額と基本給が同額の求人は1件もありませんでした。想定時間数は中央値20時間、134件が30時間以上、26件が45時間以上、最長は78時間分です。月給24万円の求人と20万円の求人が並んでいるとき、その差が基本給の差なのか、月20時間・場合によっては月78時間分の残業を前提にした数字なのかで、時間あたりの条件は逆転しえます。求人票の給与欄の但し書きを必ず読んでください。
- 固定残業代がなければ、月給欄はほぼ基本給と読んでよい。これは他職種と大きく違う点です。基本給は提示額の中央値100.0%で、4,536件中2,306件(51%)が1円単位で完全に同額でした。看護師(基本給は提示額の86%)や保育士(87%)、介護職(80%)のように毎月の手当が月給に積まれる職種では「月給25万円」の実態が基本給20万円ということが普通に起きますが、整備士ではその心配は相対的に小さいと言えます。賞与や退職金が基本給を基準に計算される会社では、この違いは年間の受取額に効いてきます。
- ただし2割は例外で、しかも固定残業代とは限らない。938件(20.7%)は基本給が提示額の9割を切っており、そのうち493件は固定残業代のない求人でした。乖離をつくっているのは技術手当・職務手当・評価能率手当といった定額手当で、実査した4,536件のうち1,927件(42.5%)に何らかの定額手当が付いています。最も差が大きい求人では提示額23.95万円に対し基本給2.2万円(評価能率手当20.5万円ほか)でした。内訳が書かれていない求人では、面接で「この月給のうち基本給はいくらですか」と確認する価値は十分にあります。
- 二級を持っているかどうかは、月給下限にはっきり効く。二級以上必須の求人は23.0万円、資格不問・歓迎は20.2万円で信頼区間が重ならず、5つの地域ブロックすべて・6つの業態すべてで同じ向きでした。経験要件を揃えても、経験不問どうしで22.0万円対20.0万円と向きは変わりません(ただし経験必須どうしでは24.0万円対22.9万円まで縮み、信頼区間が接します)。一方で内訳の基本給で見ると差は0.8万円まで縮むので、上乗せが「基本給の水準として高い」のか「資格手当として付いている」のかは求人票の内訳欄で確認してください。資格取得支援がある職場を選ぶ場合も、取得後にどちらの形で反映されるかで賞与への効き方が変わります。
- 「ディーラーだから高い」という前提は置かない。むしろ資格を持っているほど差は逆を向く。今回の実査では自動車販売店・ディーラー20.6万円が、整備工場・車検専門店21.0万円、中古車販売店21.0万円を下回りました。とくに二級以上を必須にする求人ではディーラー21.8万円に対し整備工場23.6万円で、件数の足りる4ブロックすべてで同じ向きです(資格不問の求人では差が消えます)。逆に、条件を揃えても上位に残ったのは運送会社・バス会社・タクシー会社の自社整備部門(22.4万円、二級以上必須なら25.0万円)でした。扱う車種が大型車に寄り、車検・法定点検が社内の計画に沿って回る職場です。業態そのものより、扱う車種(国産/輸入車/大型車)、車検・一般整備と点検の比率、休日体制と繁忙期、工具の自己負担の有無、資格取得支援の実績のほうが働き方と手元に残る額を左右します。
- 年間休日が少ない求人は、そのぶん月給が高いわけではない。年間休日105日未満の求人は20.2万円で、105〜119日の21.4万円・120日以上の21.6万円を下回りました。この向きは5つの地域ブロックすべてで同じで、整備工場・ディーラー・中古車販売店のどの業態で見ても変わりません(前版では「年間休日と月給下限は無関係」と書きましたが、件数を増やすと関係が出ました。訂正します)。休日の少なさは月給で埋め合わされていないので、年間休日は月給とは独立に確認してください。実査した求人の年間休日は中央値106日、最小63日・最大163日です。
- 地域をまたぐ転職では、首都圏の差は本物だと考えてよい。首都圏24.0万円は関西・東海22.0万円、甲信越・北陸・北関東21.2万円、中国・四国・九州・沖縄20.2万円、北海道・東北20.0万円と一列に並び、下位2ブロックどうしを除いて隣り合うブロックの信頼区間が重なりません。しかも同じ求人の内訳にある基本給で並べ直しても順位が1つも動きません(首都圏22.0万円・北海道東北19.0万円)。首都圏の高さは地域手当の上乗せではなく基本給そのものの差なので、賞与や退職金の算定にも効いてきます。
- 上限額は「誰の数字か」を確認する。月給の幅は上限が下限の中央値1.43倍・上限の中央値30.0万円で、4,536件のうち上限と下限が同額の求人は186件(4%)しかありませんでした。事務(1.17倍)や保育士(1.185倍)と違い、整備士は資格の段階と実務経験で処遇に幅を持たせる設計が標準です。求人票の上限額が何級・何年目を想定したものか、そこに到達した人が実際にいるかを聞いておくと、入社後のずれを防げます。
あわせて、繁忙期の残業実績(求人票の固定残業時間を超えた分が支払われているか)、資格取得の費用負担と受験機会、工具の貸与か自己購入か、認証工場か指定工場か、扱う車種の幅を見ると、同じ月給でも条件の差が判断できます。とくに固定残業代のある求人では、設定された時間数が実態に対して長いのか短いのかが、そのまま月々の手取りの差になります。
この調査の限界(お読みください)
- 媒体は公的職業紹介の1つだけです。事前検証では自動車整備の専門求人サイトも候補にしましたが、求人一覧が想定年収で構成されていて月給の実額が読める求人が少なく、賃金の内訳(基本給がいくらか)も取れないため、地域比較に「媒体差=内訳開示率の差」が乗ります。地域と媒体が交絡することを避けるために媒体を1つへ固定しましたが、そのぶん媒体による違いそのものは今回まったく評価できていません。掲載されていない求人(非公開求人・民間の転職サイトにしか出ていない求人)は含まれていません。
- 全47都道府県の検索結果を最後のページまで巡回し、該当する求人票11,041件をすべて取得して処理しました(前版は各県の1〜2ページ目だけの940件でした)。抽出ではなく全件処理なので、掲載順による偏りは受けていません。ただしこの媒体の並び順は受理日の新しい順なので、直近に受理された求人に寄ります。
- 同一法人が同じ給与で複数の事業所ぶんの求人を出しているケースが多く、絞り込み後7,242件のうち2,706件(37%)がこれに該当したため名寄せで除外しています(事業所名・給与・定額手当・産業分類の一致で判定)。最大のものは1社が同じ月給で102件の店舗別求人を出していました。名寄せをしないと実効の件数が水増しされ、相場が特定の企業の賃金表に引きずられます。名寄せに使った事業所名は集計前に破棄しました。
- 名寄せは全国一本で行っているため、全国展開する企業の求人は1件だけ残り、その1件は最初に巡回した都道府県に置かれます。地域比較がこの巡回順に引きずられていないかを確かめるため、都道府県ごとに名寄せした版(N=4,999)でも地域ブロックの中央値を出しました。順位は5ブロックとも同じで、値も0〜0.5万円しか動きません(首都圏24.0万円・北海道東北20.0万円)。
- 都道府県ごとの採用件数は30件(山梨県)から294件(北海道)まで開きがあります。求人の実数をそのまま反映した件数なので、全国の数字は求人の多い地域の影響を強く受けます。地域ブロック別の件数がブロックごとに違うのも、ブロックに含まれる県の数と求人数の違いによるものです。
- 求人票の「就業場所」に都道府県名が書かれておらず、市区町村名や「各店舗」とだけ書かれている求人が77件(1.7%)ありました。この分は検索した都道府県を代入しています。なお検索した都道府県と求人票の就業場所が食い違ったのは4,536件中2件(0.04%)でした。
- 基本給(副系列)の中央値20.0万円は信頼区間が一点に退化しています。4,536件中588件がちょうど20.0万円で、ブートストラップの再標本20,000回すべてで中央値が20.0万円になったためです。計算の失敗ではなく、「20.0万円ちょうどに求人が集中している」という分布の形を表しています。提示額の中央値21.0万円の信頼区間は21.0〜21.1万円で、公表値はこれに合わせて1,000円単位に丸めました。
- 対象は乗用車・軽自動車・トラック・バスの整備職です。二輪、建設機械・農業機械・フォークリフト、航空機・鉄道・船舶の整備、産業機械・設備の整備は職種名で除外しました。四輪以外の車種が職種名に併記されている求人(「建設機械整備士・自動車整備士」など)も、主たる対象が四輪でないと判断して除外しています。サービスフロント・受付・サービスアドバイザー・営業職・カー用品の取付ピット業務は、整備士資格が必要な求人でも別職種として除外しました。鈑金・塗装は、整備が併記されていない専任求人だけを除外しています。工場長・整備管理者などの管理職も除外しましたが、「整備士(工場長候補)」のように現場職+昇格ルートの表記は職種内に残しました(20件。これを除いても全体の中央値21.0万円と地域ブロックの順位は動きません)。この採否はすべて1つの判定関数で全件に適用しています。
- 業態は求人票の「産業分類」を第一の根拠に、職種名と仕事内容で補って判定しています。ディーラー(正規販売代理店)と中古車販売店はどちらも産業分類が自動車小売業・自動車卸売業のため記述で分けており、ここは機械判定の限界があります。カー用品店ほか47件は件数が少なく参考値です。産業分類が自動車業界の外にある事業所(運送会社の自社整備工場など)は職種名・仕事内容で拾い直しており、「その他」は113件(2.5%)まで減っています。
- パート・アルバイト・派遣・契約社員は対象外です。求人票の「雇用形態」が正社員、「賃金形態等」が月給のものだけを採っています。この媒体の検索結果一覧は日給制・時給制の求人も月額換算で表示するため、一覧の金額では判別できません(一覧の表示ではなく求人票の賃金形態を確認し、これで389件を除外しました)。
- 月給下限のみを集計しています。賞与、資格手当の実績額、工具手当、残業代の実支給額は含んでいないため、年収や手取りの比較にはそのまま使えません。整備士は保有資格(三級・二級・一級・自動車検査員)と実務経験で入社後の昇給幅が変わりますが、それは求人票の月給欄の下限には現れません。
- 採用4,536件のうち120件(全47都道府県から各1〜2件+固定残業代の想定時間数が上位20件・下位10件)を、新しい通信セッションから求人票を取り直して機械照合しました。提示額の上限・下限、基本給の上限・下限、就業場所の都道府県、雇用形態、賃金形態、産業分類、固定残業代の有無のすべてで不一致は0件、取得失敗も0件です。
実査方法: 複数の求人検索サイトで公開されている自動車整備士の正社員求人4,536件(全国47都道府県・重複排除後)の月給表記を、地域5ブロックに分けて実査(2026-09-06時点)。地域と媒体が交絡しないよう媒体を1つに固定し、全47都道府県の検索結果を最後のページまで巡回して求人票11,041件を1つのプログラムで全件処理したうえで、給与表記を「手当・固定残業代を含む提示額」と「その内訳の基本給」に分けて集計し、中央値の95%信頼区間はブートストラップ法(20,000回)で算出/数値は実査時点の集計であり、個別の求人・企業を示すものではありません。/公表値は中央値の信頼区間が支持する精度に合わせ、1,000円単位に丸めています。
給与の数字だけでなく「職場のリアル」も確かめてから応募したい方へ。リクプルは働く人のインタビューと募集要項をセットで掲載しています。
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