フィグニー株式会社は、Webアプリ、モバイルアプリ、VR/ARなど多岐にわたる開発事業を展開する企業。同社では新規事業「みずから動くエンジニア」の研修講師を務めながら開発にも携わるという、ユニークなポジションの採用を進めています。なぜ今、エンジニア育成講師という役割が求められているのか。どんな魅力があるのか。代表取締役の里見恵介氏に、株式会社KD3の門垣がインタビューしました。
門垣
まず御社の事業と、今回の募集職種について教えてください。
里見さん
はじめまして。フィグニー株式会社代表の里見です。当社は、Webアプリ、モバイルアプリ、VR/AR、ゲームなど、多岐にわたる開発事業を展開しています。そして今回は、当社の新規事業「みずから動くエンジニア」のメイン講師として、エンジニア育成に携わっていただける方を募集しています。
門垣
「みずから動くエンジニア」とはどのようなサービスなのでしょうか?
里見さん
2023年10月にスタートした法人向けの研修サービスです。一般的なエンジニア研修とは一線を画し、「自分で解決して自分で動けるエンジニアになる」ことを目指しています。新卒エンジニアの育成やリスキリングが必要な社員に対して、企業ごとにカスタマイズしたカリキュラムを提供しています。
門垣
エンジニア育成に特化した事業を始められた背景には、何か理由があるのでしょうか?
里見さん
私自身、文系出身ながらオンラインゲームを作りたい一心でプログラマーになり、17年のキャリアを積んできました。その間、さまざまな現場を経験する中で、技術力が不足したエンジニアやプロジェクトマネージャーが企業の基幹システム開発を担う現実を目の当たりにしてきました。このままでは業界全体の競争力が低下してしまう——そう強く感じました。
門垣
なるほど。業界の課題を肌で感じられたんですね。そうした危機感から事業を始められたというのは、とても共感できます。 日本のIT業界には、そうした課題が多いと感じますか?
里見さん
そうですね。実は日本は国際的な数学オリンピックで高い成績を収め、学術的評価も優れているんです。ポテンシャルはあるのに、実際の業界ではその実力が発揮されず、IT分野での競争力が低い。この矛盾を解消するために「日本の開発力を底上げしたい」という思いで会社を立ち上げ、今回の研修事業も始めました。
門垣
日本のポテンシャルと実際の競争力のギャップを埋めたいという強い想いが伝わってきます。理論と実践の橋渡しができる教育の重要性は、今後ますます高まっていくでしょうね。

門垣
それでは、御社の研修プログラムの具体的な特徴について、もう少し詳しく教えていただけますか?
里見さん
一番の特徴は「エラー解決力に軸を置いた思考型授業」であることです。具体的には5つの特徴があります。まず、「実践重視のカリキュラム」。アウトプット8割・インプット2割の構成で、現場のエンジニアと同等以上のコーディング量をこなしてもらいます。
次に「ライブコーディングセッション」。講師がリアルタイムで行うコーディングプロセスを通して、ベテランの思考順序や設計観点など、実務で役立つ価値の高い情報を生で学ぶことができます。
門垣
実践重視の姿勢が伝わってきますね。経験者の思考プロセスをリアルタイムで見られるのは、とても貴重な学びになりそうです。その他の特徴もあるのでしょうか?
里見さん
はい。三つ目が「経験豊富な講師陣」で、10年以上の実務経験を持つベテラン講師が専属指導します。
四つ目が「カスタマイズ可能なオーダーメイドカリキュラム」。プログラム言語、フレームワーク、DB、アーキテクチャなどは企業ごとにカスタマイズし、企業固有のニーズに応じたカリキュラムを設計しています。
そして最後が「チーム開発と文化醸成」。カリキュラムの後半では、企業独自の開発スタイルを反映した「チーム開発」を実施します。企業ごとに異なるレビュー体制やカルチャーを十分にヒアリングし、カリキュラムに反映するんです。
門垣
素晴らしいですね!特に企業ごとのカスタマイズと文化醸成の部分は、他の研修と一線を画している印象を受けました。とても充実した内容だと思います。今回募集される講師の方は、このプログラムでどのような役割を担うのでしょうか?
里見さん
技術指導だけではなく、生徒一人ひとりの成長を手助けし、彼らが将来的に業界をリードするエンジニアになるためのサポートが求められます。具体的には、企業のニーズに合わせたオーダーメイドのカリキュラム開発と指導、ライブコーディングで生徒と一緒に問題を解決すること、そしてチーム開発プロジェクトをリードし、協調性や企業文化を定着させるサポートをしていただきます。
門垣
日々の仕事の流れはどのようなものになるのでしょうか?
里見さん
研修は主にウェブ会議を使用した参加型のオンライン授業で行いますが、重要なセッションは対面で実施します。画面共有を通じたペアプログラミングやライブコーディング、アルゴリズム訓練を行います。授業外ではSlackを通じて常時質問を受け付け、生徒からは日報を提出してもらいます。資料はGoogleドライブで配布し、学習後の復習はウェブ会議で行います。
門垣
オンラインと対面を効果的に組み合わせた実践的な研修スタイルなんですね。特にペアプログラミングやライブコーディングは、単なる知識伝達ではなく、実際の思考プロセスを共有できる貴重な機会になりそうです。Slackでの常時サポートや日報の仕組みも、学習者の継続的な成長をしっかりフォローできる体制だと感じました。

門垣
他の企業の一般的なエンジニア研修とは、どのような点で違いがあるのでしょうか?
里見さん
一般的な研修講師と比較すると、当社の講師職には大きな違いがあります。一般的な研修では経験の浅い講師が指導したり、同じ教材の繰り返し使用によるルーティンの研修や、動画中心の受動的学習が多いんです。また、研修生の進捗が見えにくいため、モチベーション維持が難しいという課題もあります。
一方、当社では教え方に定評のある講師を厳選し、業界の最新動向を組み込んだ教材を使用して現場に即した内容で研修を提供します。特にペアプログラミングやライブコーディングによる積極的なインタラクションを重視し、研修生との密接な関係により、彼らの成長を実感しやすい環境を作っています。
門垣
ただ技術を教えるだけでなく、学習者と深く関わることが重要なんですね。大変なこともあるのではないでしょうか?
里見さん
はい、正直に申し上げると、生徒一人ひとりのコードを見ながらのレビューや、実際のコーディングを通じての直接指導は簡単ではありません。常に最新の技術を学び、自らも成長し続ける必要があります。ただ、その分やりがいも大きいです。
門垣
確かに大変そうですね。講師自身も常に学び続ける姿勢が求められるポジションだと思います。それでも続けていきたいと思えるのは、やりがいがあるからだと思うのですが、具体的にはどのようなやりがいがありますか?
里見さん
主に5つのやりがいがあると思います。まず、新事業のコアメンバーとして立ち上げの初期段階から関与し、成長の軌跡を一手に担えること。次に、開発と教育の融合で、未来のエンジニアを指導するだけでなく、技術者として開発にも携われること。三つ目は教材作成で、最先端技術を取り入れた教材により企業ニーズに直接応えられること。そして、研修生と密接に関わり成長を直接感じられるリアルタイムインタラクティブセッションや、大手から中小企業まで多岐にわたるクライアントに影響を与えるチャンスがあることも魅力です。
門垣
多面的なやりがいがあるんですね。特に研修生の成長を直接感じられる点は、教育に携わる醍醐味だと思います。
門垣
このポジションは開発にも携わるとのことですが、具体的にはどのような業務になりますか?
里見さん
はい、このポジションでは「みずから動くエンジニア」のメイン講師を務めていただくのがメイン業務ですが、同時にシステムおよびWebアプリケーション開発にも携わっていただきます。技術スタックとしてはNuxt、Next、TypeScript、Cypress、Jest、Storybookなどを使用し、採用された方の経験に応じて適切なプロジェクトを任せる予定です。両業務を無理なく両立できるよう、柔軟にスケジュールを調整します。
門垣
講師としてのキャリアパスはどのようになっていくのでしょうか?
里見さん
入社後はまず、先輩講師のもとでサポート役として参加し、講義の流れや仕事の方法を学んでいただきます。3ヶ月目頃から徐々に講師としての役割を担い、メインで講義を進めるようになります。この段階でも、経験豊かな先輩が定期的にサポートします。1年後くらいには新人講師の指導を担い、複数の研修を管理するようになります。教材の作成もチームで協力して進めていただくことになります。
門垣
将来的なキャリアパスとしては、どのような選択肢がありますか?
里見さん
大きく分けて3パターンの専門分野を用意しています。
まず「研修授業チームリーダー」として、カリキュラム選定、教材作成、講師育成などを担当する道。次に「リードエンジニア」として、請負プロジェクトの要件定義・設計、コードレビューなどを行う技術のスペシャリストへの道。そして「プロジェクトマネージャー」として、プロジェクトマネジメント、見積もり、売上管理などを担当する道です。今回のポジションのお仕事をしながら、ご自身の適性や希望に合わせて専門性を磨いていくことができます。
門垣
将来のキャリアパスが明確に示されているのは素晴らしいですね。エンジニアとしても、教育者としても、マネジメントとしても成長できる選択肢があることで、長期的なビジョンを持って働けそうです。
門垣
このポジションにはどのような方が向いていると思いますか?
里見さん
他者の成長を支援することに喜びを感じる方、未来のエンジニアたちを育てることで業界の変革をリードしたい方に向いています。また、生徒や企業と直接関わり、自らのアイデアで企業の課題解決に寄与したい方、開発に追われず持続可能な安定したキャリアを構築したい方、そして健康とプライベートのバランスを保ちながら仕事したい方にもピッタリだと思います。開発経験があり教育に興味がある方であれば、講師未経験でもOKです。
門垣
御社の企業文化について教えてください。どのような価値観を大切にされているのでしょうか?
里見さん
ポジションや経験年数に関わらず重要なプロジェクトを任せるチャンスがあり、「実力主義」を大切にしています。新卒のエンジニアでも、実力次第で魅力的なプロジェクトを任せ、高い成果を期待します。
当社の強みは「少数精鋭・高裁量・幅広い技術領域」にあり、スタッフの90%以上が技術職で構成されています。完全社内完結型のプロジェクト運営により、一つのプロジェクトを一貫して担当することで、成果に誇りを持てる環境を整えています。
また私たちは、失敗を恐れず積極的に挑戦する文化を大切にしています。失敗から学び成長することを奨励し、クライアントの真のニーズに応えるために必要なリスクを取ることをいとわない姿勢を持っています。「夢中になれる仕事、本気になれる環境、誇れる成果」—それを実現するのが、フィグニーの文化です。
門垣
実力主義の環境で、挑戦を奨励する文化というのは、成長意欲の高い方にはとても魅力的だと思います。技術職中心の組織構成も、エンジニアとしての価値観が尊重される環境を感じさせますね。そのような企業文化の中で、具体的にはどのような人材像が御社にマッチするのでしょうか?
里見さん
特に大切にしているのが3つあります。まず「生涯学習の考え方が自然に身についている方」。エンジニアリングは絶えず進化する分野なので、常に新しい知識を求める好奇心が不可欠です。
次に「偏見が少ない方、決めつけで人を見下すなどの態度を取らない方」。第一印象や先入観にとらわれず、多様な価値観を受け入れられる方を求めています。優秀な才能は時に独特な形で現れるため、異なるバックグラウンドや考え方を受け入れる姿勢が重要です。
教育の現場でも、挑戦的な性格の生徒ほど大きく成長することも多く、そうした多様な才能を見極め育てるのが私たちの強みです。そして「不安を受け入れて楽しむことができる方」。不安や困難に屈しない強さを持ち合わせた方を歓迎します。納期のプレッシャーや壁を乗り越えたときの達成感は、かけがえのないものです。過去の困難を糧に、未来の課題に挑戦する力を持つ方を求めています。
門垣
なるほど、継続的な学習への姿勢、多様性を受け入れる柔軟さ、そして困難を乗り越える強さという3つの要素が重視されているんですね。特に教育に携わる立場では、多様な生徒に対応する柔軟性は非常に重要だと思います。

門垣
働く環境や福利厚生についても教えていただけますか?
里見さん
リモートとオフィス勤務を組み合わせた柔軟なワークスタイルを取り入れています。研修期間中は毎日オフィスに出社していただきますが、ハイブリッド勤務へと移行した後は週1回のオフィス出社となり、仕事とプライベートを両立できる環境を整えています。
また、産休・育児休業制度も充実しており、過去2年間で4名(女性2名、男性2名)が育児休業を取得し、そのうち3名がすでに職場に復帰しています。復帰率は100%です。福利厚生も充実しています。最新Apple Silicon搭載のMacBook Proを貸与するほか、美容院やジム、サウナなどの利用費を月1回まで補助する「リフレッシュ&チャージ」制度や、業務関連書籍の費用を補助する「書籍読破リターン」制度があります。
また、資格取得を支援する「パワーアップ支援」や、社長との1on1を年2回実施しています。服装や髪型も自由です。
門垣
ワークライフバランスを重視した環境づくりがされているんですね。特に男女問わず育休取得実績があり復帰率100%というのは素晴らしいと思います。リフレッシュや自己成長を支援する福利厚生も充実していて、長く働き続けられる環境という印象を受けます。それでは最後に、御社の今後の展望について教えていただけますか?
里見さん
私の目標は「全社員が今の半分の稼働で十分な報酬を得て、自由な生き方を手にすること」です。そのために「個々のエンジニアの成長」と「利益の最大化」を本気で追求しています。「決められたキャリア」ではなく、自分で選ぶキャリアを実現できる環境を作り、社員一人ひとりの「やってみたい」を実現できる会社にしていきたいと考えています。
門垣
最後に、応募を検討している方へメッセージをお願いします。
里見さん
「まずは話してみませんか?」あなたの「好き」「楽しい」を仕事にするために、私が全力でサポートします。次世代エンジニアの育成を通じて、技術者としての新しい道を一緒に楽しんでみませんか?少しでも興味がある方、ぜひ一歩を踏み出してください。社員一同、新しい仲間との出会いを楽しみにしています。
門垣
熱いメッセージをありがとうございます。今日は貴重なお話をたくさん聞かせていただき、エンジニア育成という新しいキャリアの可能性を感じることができました。興味を持たれた方はぜひ一歩踏み出してみることをお勧めします。
かつてないスピードで技術革新が進む今、エンジニアの育成は多くの企業が抱える課題です。フィグニー株式会社の「みずから動くエンジニア」は、その課題に正面から向き合い、実践的なスキルと問題解決能力を兼ね備えた人材を育てることで、日本の開発力向上に貢献しています。
今回のエンジニア育成講師のポジションは、開発の第一線で活躍してきた経験を次世代に伝え、業界全体の底上げに貢献できる、やりがいに満ちた仕事です。長時間労働や常に最前線で戦い続けることに疲れを感じている方、あるいはご自身の経験を活かして人材育成に携わりたいと考えている方にとって、新たなキャリアステージになるでしょう。技術への情熱と人を育てる喜びを両立させたい方は、ぜひ一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。
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