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「給与25万〜45万」の求人で、提示が下限寄りになりやすい理由

「月給25万円〜45万円」。こんなふうに給与へ大きな幅を持たせた求人を見て、「実際はいくらもらえるんだろう」と思ったことはありませんか。

私たちリクプル編集部は、ふだんは企業側の採用を支援し、求人票を作る側にいます。この記事では、その立場だから知っている「給与レンジの内幕」を、求職者のみなさんに正直にお伝えします。

結論: 提示額は「下限〜中央」に集まりやすい構造がある

先に結論です。幅の広い給与レンジの求人では、初回の提示額は下限〜中央あたりに落ちることが多いというのが、求人を作る現場での実感です。

「45万」と書いてあるのに25万で提示されたら、騙されたように感じるかもしれません。しかし、これは企業が悪意で釣っているケースばかりではなく、求人票の構造上そうなりやすい理由があります。

内幕①: 上限は「最高のケース」で書かれている

求人票の給与上限は、多くの場合「その職種の在籍社員でいちばん高い人」や「経験・資格が完璧に揃った理想的な候補者」を想定した数字です。つまり上限は実在はするが、中途入社の入口としてはほぼ出ない数字です。

一方で下限は「未経験・最少経験で入社した場合の初任給」。中途採用の応募者の多くは「経験はあるが完璧ではない」ため、評価は下限と中央のあいだに落ち着きやすいのです。

内幕②: 提示額は「社内の先輩とのバランス」で決まる

もうひとつ、外からは見えない事情があります。企業は中途入社者の給与を決めるとき、既存社員との公平性を強く意識します。「勤続5年の先輩より、入ったばかりの人が高い」という状態は社内の火種になるからです。

だからどんなに面接の印象が良くても、提示額は社内の賃金バランスという「見えない天井」に抑えられます。これは応募者の交渉力の問題ではなく、構造の問題です。

読み方: レンジは「中央」で見て、「下限」で生活設計する

以上を踏まえると、幅のある求人の現実的な読み方はこうなります。

  • 期待値はレンジの中央(25万〜45万なら35万ではなく、下限寄りの30万前後を目安に)
  • 生活設計は下限でシミュレーションする(下限でも生活が成り立つかが応募判断のライン)
  • 上限は「数年後にそこまで到達できる可能性がある」という情報として読む

また、金額そのものより内訳に注意してください。固定残業代が含まれた表記かどうかで、同じ「月給30万」でも実態は大きく変わります(この見抜き方は別の記事で詳しく解説します)。

面接で失礼にならずに確認する方法

いちばん確実なのは、面接で確認することです。聞き方にコツがあります。

  • 私と同じくらいの経験の方だと、どのあたりの提示になることが多いですか」──レンジではなく「自分のケース」を聞く。採用側はこの聞き方を失礼とは受け取りません
  • 入社1〜3年目の方のモデル月収を教えていただけますか」──実在の社員ベースの数字が返ってくるため、上限釣りを見抜けます
  • 金額の質問は選考が進んだ段階(2次面接以降や条件面談)で。1次の冒頭で聞くと優先順位を誤解されることがあります

ここで曖昧な答えしか返ってこない会社は、入社後の評価制度も曖昧である可能性が高い──これも現場の実感です。給与の質問への答え方は、その会社の誠実さのリトマス試験紙になります。

そもそも「実際の数字」が見える求人を選ぶ

リクプルは「入社前から、リアルに分かる。」をコンセプトに、実際に働く人のインタビューと募集要項をセットで掲載しています。数字や働き方のリアルを確かめてから応募したい方は、掲載中のインタビュー記事をご覧ください。

また、職種ごとに「いま出ている求人の提示額の分布」を実際の求人票から調べる求人相場ウォッチも順次公開していきます。

まとめ

  • 幅の広い給与レンジは、上限=最高ケース/下限=未経験入口。提示は下限〜中央に集まりやすい
  • 提示額は面接の出来だけでなく「既存社員とのバランス」で決まる構造がある
  • 期待値は中央、生活設計は下限。内訳(固定残業代)も必ず確認
  • 面接では「自分と同じ経験の人の提示水準」「モデル月収」を聞くのが確実で失礼がない

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