「文書管理のQA」から「命を守るQA」へ
再生医療の最前線で品質を「設計」する、五條メディカルという選択
五條メディカル株式会社
五條メディカル株式会社のメンバー
原田 杏子
代表取締役
奈良県橿原市に本社を置く五條メディカル株式会社は、超低温輸送技術を活かした細胞凍結保存事業を核に、再生医療・生殖医療分野の医療インフラを支える専門企業だ。液体窒素を用いた特殊輸送技術は業界でも高く評価され、大学病院や研究機関から指名で依頼が入るほど。2020年の設立からわずか数年で業界内での存在感を高め、2028年の上場(IPO)を目指して成長を続けている。
今回は、代表取締役・原田杏子氏に、品質保証職の採用に込める思いと、同社が目指す「命を守るQA」の姿について深く掘り下げた。
聞き手:株式会社KD3(野口)

「大切な誰かを守るために」──創業に込めた思い
野口
まずは、五條メディカル設立の背景を教えてください。
どのような思いでこの事業を立ち上げたのでしょうか。
原田さん
私たちが掲げる企業理念は「大切な誰かを守るために」という言葉です。
再生医療や生殖医療の現場では、卵子・精子・胚・細胞といった、誰かの命や未来に直結する医療資源が日々取り扱われています。
それらを安全かつ確実に届ける物流・保管インフラが、実はまだ十分に整っていない。
そこに大きな課題を感じたことが出発点です。
野口
治療や研究の精度が上がるほど、インフラの整備が問われてくる。
確かにそういう課題感があるのだと伝わります。
原田さん
治療や研究に携わる医療者の方々が、輸送や保管のことで悩む必要がない世界をつくりたい。
医療現場が本来の仕事に集中できるよう、私たちが品質の仕組みで支えることが使命だと考えています。
液体窒素を用いた超低温輸送(-196℃まで対応)など、専門性の高い技術力を持っている点も強みです。
野口
そういう役割を担っていらっしゃるんですね。
その考え方が事業のすみずみまで浸透しているのを感じます。
設立からわずか数年でIPOを目指すまでに成長した背景には、そうした明確な使命感があるのだと思います。
再生医療×物流という、唯一無二の事業領域
野口
原田さん
一つは、超低温・低温製品の保管および輸送技術を活かした「細胞凍結保存事業」です。
冷蔵(2〜8℃)から超低温(-196℃)まで幅広い温度帯に対応し、再生医療や生殖補助医療の現場で欠かせない医療資源を安全に管理・輸送しています。
もう一つは、医薬品・医療機器の輸送・保管・販売で、GDP(医薬品の適正流通基準)に準拠した専用倉庫で高度な品質管理を実現しています。
野口
液体窒素を使った超低温輸送というのは、どれくらい特殊な技術なのでしょうか。
原田さん
だからこそ、業界内での信頼が厚く、指名で依頼をいただくことも多いんです。
再生医療は今後iPS細胞やCAR-T細胞といった次世代治療の普及によって市場が急拡大する見通しで、私たちのような専門インフラ企業への需要はさらに高まると見ています。
野口
業界内での存在感がすでに確立されているんだと感じます。
まだ黎明期ともいえるこの分野に早くから根を張り、技術力を磨いてきた強みが今まさに活きているのだと思います。
「規制を守るだけ」では物足りない──五條メディカルのQA哲学
野口
一般的なQAとは何が違うのでしょうか。
原田さん
でも私たちが求めているのは、品質を「設計」できる人材です。
この品質がなぜ必要なのかを深く理解したうえで、その答えを仕組みとして現場に根付かせていく。
そういうQAを育てていきたいと考えています。
野口
その考え方がどのように現場で形になっているのか、もう少し詳しく聞かせていただけますか。
原田さん
現場ヒアリングを通じて、実際に守られる手順を一緒に設計していく。
バリデーション(妥当性確認)も自分たちで検証まで担う。
品質保証を通じて現場・経営・行政をつなぐハブ的役割を果たしてほしいんです。
野口
それは確かに、QAという仕事のイメージをかなり塗り替えられる話だと思います。
現場・経営・行政をつなぐハブ的な役割というのは、大きなやりがいになりそうですね。
原田さん
経営直下で品質を議論できる環境は、確実に専門性を磨く機会になります。
「事故ゼロ」を自分たちの設計の成果として実感できる。
そのやりがいは、大企業の分業型QAでは得にくいものだと思っています。
野口
QAという職種の可能性を最大限に広げてくれる場所だということが、よく伝わりました。
QAチーム強化の背景──2030年10名体制を目指して
野口
原田さん
事業拡大に伴い、2030年までに10名体制へ着実に拡大していく計画です。
今回募集しているのは、その計画の中核を担うポジションです。
私が『今の当社に本当に必要な人材とは何か』をしっかり考え抜いて設計した重要なポジションです。
野口
具体的にはどんな役割を期待されているのでしょうか。
原田さん
将来的には「この人がいるから安心できる」と社内外から信頼されるQAになっていただきたい。
挑戦を楽しみながら、どんな局面でも冷静に判断し、品質体制の中核を担う存在です。
野口
社内外から信頼される存在を目指せる環境というのは、長期的なキャリアを考える方には大きな魅力ですね。

命に関わるから「先回り」する──具体的な業務内容
野口
SOP作成やGDP/GMP対応など多岐にわたるようですが、入社後はどのように業務に入っていくのでしょうか。
原田さん
SOP体系の理解や変更管理・逸脱・CAPAの基本フロー、バリデーション(IQ/OQ/PQ)の基礎学習から始めます。
2ヶ月目以降は実務を担っていただきます。
SOP作成・更新、GDP/GMP/QMSに基づく品質保証業務全般、トラブル対応マニュアル整備、現場対応、行政申請対応、ISOの登録・申請業務など多岐にわたります。
野口
その中でも特にやりがいを感じていただける部分はどこでしょうか。
原田さん
取り扱うのは凍結された卵子・精子・胚・細胞など、誰かの命や未来に関わる非常に繊細な医療資源です。
後から修正すればよいという世界ではないので、常に先回りしてリスクを想定し、一行・一数字にも責任を持って向き合う。
その積み重ねが「誰かの人生を守っている」という実感につながるんです。
野口
その緊張感が、QAとしての判断力を日々鍛えていくのですね。
命に関わる仕事だからこそ、一つひとつの判断に重みがある。
それが品質保証という仕事の本質なのだと伝わりました。
「言語化できる人」を求める理由──求める人物像
野口
原田さん
まず「根気強く丁寧に言語化できること」です。
事故が起きない仕組みをつくり続けるには、一つひとつの行動を言葉にし、再現性のある手順として落とし込む根気が必要です。
実は全社員がメモを持ち歩いていて、日々の些細な気づきを「いつ・どこで・何が・なぜ起きたか」「どう対策するか」の形で記録し、月1回共有してSOPや業務改善に反映しています。
野口
その積み重ねが品質の土台になっているわけですね。
原田さん
二つ目は「傾聴し、構造で応えること」。
お客様や営業のニーズを品質の視点で整理し、ルールと実態をつなぐ力ですね。
「どうしたらいいかわからない」を「お任せください」と言える状態に変えていく。
三つ目は「学び続け、実行までやりきること」です。
薬機法や業界動向は常に変化しますから、情報を収集して仕組みに反映し、自ら検証まで行う姿勢を大切にしています。
野口
変化を前向きに楽しめる方にこそ向いている仕事だということが、よくわかります。
「人の温かさと対話が息づく職場」──働き方と職場環境
野口
医療系の仕事というと、残業が多かったり休みが取りにくいイメージもありますが、いかがでしょうか。
原田さん
医療業界では珍しい働き方だと自負しています。
残業は月平均10時間以内で、基本的にはほぼありません。
有給休暇の消化率は2025年実績で100%です。
勤務時間も8:00〜17:00、8:30〜17:30、9:00〜18:00の三パターンから、ご家庭の事情や通勤状況に応じて選べます。
野口
医療系でここまで働き方が整っている企業は確かに珍しいですよね。
職場の雰囲気はどうでしょうか。
原田さん
部署を越えて意見を交わせる環境がありますし、経営陣とも立場に関係なく対話できます。
社員から出た提案が実際に新しいサービスとして形になったこともあります。
社員からは、迷ったときに気兼ねなく相談でき、的確な返答が返ってくる安心感があること、自分で考え判断できる裁量があることを、やりがいとして挙げてもらっています。
野口
長く安心して働きたい方への強いメッセージになっていますね。
「健康増進幸福(しあわせ)創造部」の誕生──本気の健康経営
野口
経営直下に「健康増進幸福(しあわせ)創造部」を設置されているとのことで、かなり本格的な取り組みですね。
原田さん
毎朝のラジオ体操から始まり、100種類以上のおかずが選べる置き型社食、1食200円程度のヘルシー弁当の提供、水素水サーバー、休憩スペースのソファ&ブランケットなど、日常的な習慣や食事の質を高める環境を整えています。
野口
それは素晴らしいですね。
社員の声から生まれた制度も多いとのこと、具体的にはどんなものがありますか。
原田さん
スポーツジムの法人契約も準備中です。
「社員が健やかであることが、より良い医療支援につながる」という信念のもとで、これからも本気で取り組んでいきます。
野口
原田さん
受賞が目的ではなく、社員が健やかに働ける環境をつくり続けた結果として認めていただけているという実感があります。
これからも社員と家族の健幸を支える取り組みを続けていきます。
野口
「命を守る会社が、まず社員の健康を守る」。
その一貫性こそが、五條メディカルの強みの源泉なのかもしれません。
成果と成長で評価される──スキルマップと給与体系
野口
年齢ではなく成果・役割で評価するとのことですが、具体的にはどのような仕組みですか。
原田さん
「経験がある」「補助付きで遂行できる」「単独で完遂できる」「他者に指導できる」という四段階で評価します。
単独で完遂できる業務から判断権限を広げ、実力に応じて早い段階から任せていきます。
野口
実力に応じて任せてもらえる環境は、着実にキャリアを築きたい方には大きな安心感になりますね。
給与面についても教えていただけますか。
原田さん
上限は月給70万円(年俸制)で、例えば経験10年のGDP運用経験者が入社3年目で年収600万円+決算賞与、経験15年の品質保証責任者が入社6年目で年収800万円+決算賞与というモデルケースがあります。
野口
結果だけでなく、成長のプロセス自体を見てもらえるというのは、これからキャリアを築いていきたい方には大きな安心感になりますね。
IPOと国際展開──五條メディカルが描く未来
野口
原田さん
また、アジア・中東・欧州への国際展開を視野に入れ、グローバル連携の構築も推進しています。
奈良を拠点にしながら、世界の医療インフラを支える企業へと進化していきたいと考えています。
野口
最後に、これからご応募を考えている方に向けて、原田代表からひと言いただけますか。
原田さん
これまで培ってきた経験や知見を、ここで存分に発揮していただきたい。
品質体制の中核として、社内外から信頼される存在になっていただけることを期待しています。
命をつなぐ仕組みをともにつくる仲間として、お待ちしています。
野口
その実感を持てる仕事というのは、そう多くはないですよね。
今日のお話を通じて、それが言葉の上だけでなく、本当に日々の業務の中にある話なんだということが伝わりました。
成長フェーズにある今だからこそ、仕組みを「つくり」「育てる」フェーズに関われる唯一のタイミングです。
原田代表、本日は貴重なお話を誠にありがとうございました。
まとめ・今後の展望
五條メディカル株式会社は、再生医療・生殖医療という命に直結する分野で、「品質の仕組み」を通じて医療インフラを支える専門企業だ。単なる書類管理にとどまらず、「事故が起きない設計をし、検証まで担う」品質保証職を求め、2030年に向けてQAチームを3名から10名体制へと拡大していく計画にある。
土日祝休み・年間休日125日・有給消化率100%という働き方の充実と、健康経営優良法人ブライト500の4年連続認定が示す職場環境の充実。そして年功序列ではなくスキルと成果で評価される報酬体系。IPOを目指す成長ベンチャーの中核ポジションとして、GDP/GMP/ISO等の国際基準スキルを磨きながら、将来にわたって価値が上がり続けるキャリアを積むことができる。
「命をつなぐ」という言葉に心を動かされ、品質保証の仕事に本気で向き合いたいと思う方にとって、五條メディカルは今この瞬間にしかない挑戦の場だ。
インタビュー後記
原田代表の言葉で最も印象に残ったのは、「規制を守るだけでは物足りない。品質を「設計」したい人に来てほしい」という一言だった。
多くの企業でQA職は「守り」の仕事と捉えられがちだが、五條メディカルのQAは「攻め」でもある。命に関わる医療インフラを設計し、現場・経営・行政をつなぎ、仕組みを「つくり育てる」。そのやりがいは、分業が進んだ大企業では得難いものだ。
「書類をこなすQAから脱したい」「知識を実務で活かしたい」「健やかな環境で長く働きたい」という思いを持つ方に、ぜひ知っていただきたい職場だ。あなたが設計する品質の仕組みが、いつか誰かの命を守る。そんな仕事が、奈良・橿原の地で待っている。
(野口 / 株式会社KD3)
(注)本記事の情報は記事執筆時点のものとなります。正確な求人情報については各社にお問い合わせください。
五條メディカル株式会社
五條メディカルは、 未来の医療技術の発展を支える会社です。 「大切な誰かを守るために」という理念のもと、超低温・低温製品の保管及び輸送技術による「細胞凍結保存事業」を行っております。 奈良に本社を構え、全国の医療機関・研究機関と連携しながら、上場(IPO)に向けて着実に成長中の会社です。 【事業概要】 ✅ 超低温輸送(再生医療・生殖医療関連) ┗ 冷蔵(2〜8℃)、冷凍(-20℃〜)、超低温(-80〜-196℃)まで、さまざまな温度に対応 ┗ 液体窒素を用いた特殊な保管・輸送技術 ┗ BCP対策(各種蓄電池・自家発電機完備) ✅ 医薬品・医療機器の輸送・保管・販売 ┗ 高度な品質管理基準(GDP対応)の専用倉庫で、医薬品や医療機器を安全に管理 ┗ お客様のご要望にあわせたオーダーメイド対応(商品の梱包・ラベル貼付・出荷など) ﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏ 【事業の特徴】 ● 安全、安心、品質管理に特化した企業 ● 高度な品質管理体制で医療現場から高い信頼 ● 幅広い温度帯での安全な輸送・保管を実現 ﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏ 【取得許可】 ・医薬品卸売販売業 ・高度管理医療機器等販売業 ・再生医療等製品販売業 ・飼料販売業者届 ・一般貨物自動車運送事業 ﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
募集職種・条件をすぐ確認
この企業の
求人を見る